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キヤノン、220万画素CCDと光学11倍ズームレンズを搭載したDVカムコーダーの新製品『FV M1 KIT』などを発売

2003年07月29日 14時16分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は28日、撮像素子に220万画素CCDを採用し、光学11倍ズームレンズを搭載した“ストレートタイプ”(レンズ、テープ駆動部、ビューファインダーが直線上に並んだ形状)のDVカムコーダー『FV M1 KIT』、同じく220万画素CCDと光学11倍ズームレンズを持つ縦型のDVカムコーダー『IXY DV M2 KIT』、68万画素CCDと光学10倍ズームレンズを搭載し、女性ユーザーを意識したデザインの縦型DVカムコーダー『IXY DV 5 KIT』を9月上旬に発売すると発表した。価格はいずれもオープンプライスで、編集部による予想実売価格は、それぞれ15万円前後(FV M1)、12万円前後(IXY DV M2)、8万5000円前後(IXY DV 5)。

光学式手ぶれ補正機能と
高画質ワイド撮影機能を搭載

『FV M1 KIT』 『FV M1 KIT』の同梱品
『FV M1 KIT』のDVカムコーダー本体『FV M1 KIT』の同梱品

1CCDタイプのDVカムコーダーでは同社の最上位機となるFV M1 KITは、広口径の11倍ズームレンズを採用。焦点距離はf=4.2~47mm(35mmフィルムカメラ換算時:43.7~489mm相当、静止画撮影時にはf=5.2~47mm、同:42.4~383mm相当)で、デジタルズームを併用すると最大44倍(静止画記録時36倍)に対応。レンズの明るさを示すF値は1.6~1.9(静止画撮影時は1.8~2.8)となる。

撮像素子には、1/3.4インチ総220万(テープ記録時:有効123万、SDメモリーカード記録時:有効200万)画素のインターレースCCDを搭載する。静止画記録は最大1632×1224ドットのJPEG形式で、Exif 2.2/DCF(Design rule for Camera File system)/DPOF(Digital Print Order Format)に対応。動画記録はミニDVカセットへのDV記録のほか、SDメモリーカードにMPEG-4形式で記録することも可能。シャッター速度はオートモード時1/60~1/500、最短では1/2000秒(シャッター速度優先時)。静止画の連写は、最大サイズで秒2コマ/最高10枚まで可能。

“DIGIC DV”
映像処理エンジン“DIGIC DV”

デジタルカメラ製造のノウハウをDVカムコーダーに反映したという映像処理エンジン“DIGIC DV”を搭載。振動に応じてレンズ自身をシフトする光学式手ぶれ補正機能を採用し、16:9のワイド撮影モードでは有効画素域外の信号も合わせて取り込むことで画角を広げる“高解像度16:9撮影モード”を搭載する(通常は有効画素内で上下をカットして16:9のワイド映像を記録する)。

側面にはモニター用に3.5インチ約24.6万画素のTFT液晶ディスプレー、ファインダーは0.33インチのカラーTFT液晶ビューファインダー(約11.3万画素)を内蔵。入出力端子は、IEEE 1394準拠のDV端子とUSB 2.0、AV入出力端子を装備する。DV端子かUSB 2.0でパソコンと接続すれば、付属の映像コミュニケーションソフト『DV Messenger 2』(Windows XP対応)を用いてTV電話や簡易モニター機能を実現できる(インターネット経由のリモートパソコンからズーム/撮影/再生などの操作が可能)。また、カメラ映像工業会(CIPA)が策定した、USBケーブルで対応プリンターに直接接続することで、パソコンを経由せずに印刷が可能になるダイレクトプリントの標準規格“PictBridge”にも対応する。

本体サイズと重量は、幅約80×奥行き201×高さ90mm/約830g(バッテリー、DVテープ込み)。パッケージには、リチウムイオンバッテリーパックBP-512(ビューファインダー使用時:約110分、液晶ディスプレー使用時:約90分撮影可能)、30分のミニDVカセット、8MBのSDメモリーカードなどが同梱される。

『IXY DV M』が220万画素に!
IXY DIGITALを意識した本体デザイン

『IXY DV M2 KIT』 『IXY DV M2 KIT』の同梱品
『IXY DV M2 KIT』のDVカムコーダー本体『IXY DV M2 KIT』の同梱品

IXY DV M2 KITは、2002年8月に発表した『IXY DV M』の後継機種で、撮像素子を133万画素(1/4インチサイズ)から総220万画素(1/3.4インチサイズ)に向上したもの。本体の外観は、デジタルカメラ“IXY DIGITAL”シリーズをイメージさせるメタリックグレーを基調にしたデザインになっている。

レンズの焦点距離はf=4.7~47mm(テープ/SDメモリーカード記録時とも、35mmフィルムカメラ換算時:48.9~489mm)、レンズの明るさを示すF値は1.8~2.4。デジタルズーム併用で最高40倍の撮影が可能。映像エンジンDIGIC DVを搭載し、静止画記録はFV M1 KITと同じ最大1632×1224ドットのJPEG形式、メモリーカードへのMPEG-4記録にも対応する。

手ぶれ補正機能は電子式(手ぶれ時には撮像素子の有効撮影域の周囲からの信号で補正する)で、16:9のワイド撮影モードは“高解像度16:9撮影モード”(手ぶれ補正機能なし)と通常のワイド撮影(電子式手ぶれ補正機能付き)が選択できる。

側面上部にはモニター用に2.5インチ約20万画素のTFT液晶ディスプレー、および0.33インチ約11.3万画素のカラーTFT液晶ビューファインダーを内蔵する。入出力端子は、DV端子とUSB 1.1、AV入出力端子を装備。PictBridgeにも対応する。

本体サイズと重量は、幅約52×奥行き102×高さ118mm/約520g(バッテリー、DVテープ込み)。パッケージには、リチウムイオンバッテリーパックBP-407(ビューファインダー使用時:約75分、液晶ディスプレー使用時:約60分撮影可能)、30分のミニDVカセット、8MBのSDメモリーカード、映像コミュニケーションソフト『DV Messenger 2』などが同梱される。

パールホワイトとシナモンオレンジの2トーン

『IXY DV 5 KIT』
『IXY DV 5 KIT』のDVカムコーダー本体。液晶ディスプレーの下のバッテリーパックもパールホワイトで塗られているのがわかる

IXY DV 5 KITは、『IXY DV3』(2002年5月発表)の後継機種で、撮像素子は68万画素(1/6インチサイズ)CCDを採用する。本体の外観は、パールホワイト(付属バッテリーもパールホワイト)とメタリックシナモンオレンジ(ゴールドに近い印象)の2トーンカラーデザインを採用。メーカーでは女性ユーザーを特に意識したものだという。

レンズは光学10倍(カード記録時は7.5倍)ズームで、焦点距離はf=2.5~25mm(テープ記録時、35mmフィルムカメラ換算時:48~480mm)またはf=3.3~2.5(SDメモリーカード記録時、同:47.3~355mm)、レンズの明るさを示すF値は1.8~2.3。デジタルズーム併用で最高40倍(カード記録時30倍)の撮影が可能。映像エンジンDIGIC DVを搭載し、静止画記録は最大1024×768ドットのJPEG形式。メモリーカードにMotionJPEG圧縮での動画記録も可能。

手ぶれ補正機能は電子式で、ワイド撮影には非対応。側面上部にモニター用の2インチ約11.3万画素TFT液晶ディスプレー、および0.5インチ約11.3万画素のカラーTFT液晶ビューファインダーを内蔵する。入出力端子は、DV端子とUSB 1.1、AV入出力端子を装備し、PictBridgeにも対応する。

本体サイズと重量は、幅約50×奥行き89×高さ111mm/約440g(バッテリー、DVテープ込み)。パッケージには、リチウムイオンバッテリーパックNB-2L(ビューファインダー使用時:約80分、液晶ディスプレー使用時:約60分撮影可能)、30分のミニDVカセット、8MBのSDメモリーカード、映像コミュニケーションソフト『DV Messenger 2』などが同梱される。なお、パールホワイトのバッテリーパックは付属品のみで、オプションで用意されるバッテリーパックは通常のダークグレーカラーとなる。

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