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驚愕!“Opteron” 64-bit処理器 は燃えないんです!

2003年07月24日 22時52分更新

文● くろさかはじめ@テンアートニ

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プロフィール

Northern Lights

黒坂 肇(くろさかはじめ) 1971年生まれ、神奈川県横浜市出身。(株)テンアートニにてノーザンライツブランド製品の企画からユーザサポートまでを幅広く担当。趣味はサッカー、車、映画、台湾、仕事……。

今回も前回に引き続きOpteron CPUについてのレポートです。
台湾のコンピュータに関しての話は…そうですね、台北駅正面の新光三越ビルに向かって右手にNOVAというコンピュータ関連の商店街があり、大きさは有名な光華商場とは比べ物にはならないものの、結構穴場だったりします。ここに立ち寄った際には、このNOVAの数件となりのコーヒーショップでカフェラテを頼んでみてください。コンピュータパーツがどうのこうのではなく、とにかくそのカップの大きさに吃驚します。ラーメンの丼くらいはあります。おなか一杯どころの話じゃありません。(また話が脱線していますね…)

そうそう、Opteronと表記していますが、これをなんて発音するか知っていますか?

私はずっと「オプテロン」だと思っていたのですが、実は「オプティオン」らしいのです。ASCII24さんも、各新聞社さんも、情報発信サイトさんでも、みんな「オプテロン」と表記されています。しかし!!AMD社のニュースリリースを読み返してみると「Opteron(発音:オプティオン)」となっているではないですか・・・。本当はどっちが正しいのでしょう?解明したんでしょうか? とにかく、今月、これが一番ショックだった出来事です。

さて、気を取り直して、このオプティオン、前回はサーバ用途にどうでしょう?というお話をさせていただきましたが、どうでしょう?オプティオンサーバを実際に稼動させた方はおられますでしょうか?(Linuxを使用したものではありませんが、各種サーバ用途として使用した際のベンチマークなども公表されています。参考にしてみてください)

Opteron(うっとうしいので英語表記に戻します)の本領を発揮させるステージというところでは、高速計算用のクラスタ用途というものもあります。AMD社もこのCPUの用途としてそういったクラスタ環境をターゲットに挙げています。ということで、先日、mayaというCGレンダリングソフトウエアの発表会で、ノーザンライツにて扱う、Opteron搭載Appro1100Hという1Uサーバのクラスタシステムを展示してきました。

その際、展示した構成は下記です。ユーザがCGを作成するコンピュータとしてmayaを搭載したWindowsワークステーションの後ろに、Gigabitスイッチを経由し、複数のOpteron搭載Linuxサーバが接続されます。このワークステーションから投げられる処理を分散してOpteronサーバに計算させるという簡単な構成です。CGを作成するユーザはワークステーションの後ろで動いているコンピュータを全く気にすることなく、このシステムを使用できます。この分散処理サーバはTurbolinuxにmental ray というソフトで動かしています。

もちろん、このようなシステムを構築するには、ある一定以上のコストが発生はしますが、高価な専用大型システムと同等の性能が、それに比べて数分の1という低価格で実現できてしまいますので、Opteron様々であります。もちろん、ワークステーションを増やし、数多くのユーザの開発環境を提供することや、レンダリングファーム内のサーバを10台、100台と増やしていき、無限にシステムを拡張していくことも可能です。



高速処理を可能にするレンダリングシステム
高速処理を可能にするレンダリングシステム

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