このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

驚愕!“Opteron” 64-bit処理器 はすごいんです!

2003年07月23日 00時00分更新

文● くろさかはじめ@テンアートニ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

プロフィール

Northern Lights

黒坂 肇(くろさかはじめ) 1971年生まれ、神奈川県横浜市出身。(株)テンアートニにてノーザンライツブランド製品の企画からユーザサポートまでを幅広く担当。趣味はサッカー、車、映画、台湾、仕事……。

最近ですが、やはり諸事情により、台湾へプライベート、ビジネス目的共に行くことが出来ず、ちょっとふてくされ気味です。コンピュータに関する市場を見ると、やはり同様の事情によりパーツの入手が遅れたり、値上がりしたり、ドラゴンボートフィスティバルというお祭りで大騒ぎだったり(?)、あまり良い状態とはいえません。

そんな中、ちょっと明るいと言いますか、面白いネタが発表されました。

「AMD正式推出"Opteron"64-bit処理器」(中国語で書いていることに意味はありません)



ということで、AMD社の誇る最新64Bit CPU「Opteron」が発売になりました。このCPUは、まず、32Bit CPUとの互換性を持たせ、既存環境にてのソフトウエア財産をそのまま捨てることなく使えるという保守性、また、64Bitという巨大なレジストリ空間、そして最新のコア技術を持つことにより実現できる、数々の高速性能という革新性を併せ持ったものであります。アーキテクチャでは、既存製品のようにメモリコントローラを外部のノースブリッジに搭載するのではなく、それをプロセッサのコア内部に統合し、驚くようなメモリバンド幅を実現、また、グラフィックを始め、各インターフェイスとCPU間のバスを高速化するHyperTransport(mpeg:5M)というテクノロジを搭載しています。

と、難しく書きましたが、要は「とてもすごいんです」の一言で十分かもしれません。サーバ用CPU(といいますか、マザーボードを含めたコンピュータ全ての部分といってもよさそうです)として、どこが優れるのか?という質問へは、「CPUの計算能力だけを上げていっても、結局それ以外の部分でボトルネックが生じてしまうというジレンマを解消する最新テクノロジが搭載された」という答えを挙げることができます。

ともあれ、ここのCPUスペックを見てください。この帯域のすごさといったら・・・隅田川の渡し舟が、そのままミシシッピ川に行って、その広さに驚いてしまうようなすごさですね。私自身、ミシシッピ川など見たことがありませんので、そういわれても全く想像がつきませんが・・・。

当然、誤解無きよう言っておきますと、比較相手のCPU能力が劣っているなどということはこれっぽっちもありません。単純に比較するポイントがポイントなだけであって、Xeonプロセッサも現時点で最高のテクノロジを搭載し、最高峰の能力を持ったCPUの一つでありますし、次世代CPUとしてのItaniumだって本当に素晴らしい能力と可能性を持ったCPUであります。



前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード