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パーソナルサーバー HG-01S

パーソナルサーバー HG-01S

2003年07月24日 17時43分更新

文● 今澤 傘之輔

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屋内で
ホームゲートウェイとして使う

 HG-01Sは、単体でTVに接続すればHDDレコーダ、ブロードバンドルータとしての機能のほとんどをリモコンから設定できる。LANで接続したPCからしか設定できない項目は、IPアドレスの設定やDHCPサーバの設定など、通常は設定しなくてもいい項目に限られており、独立した家電製品を指向していることがうかがえる。TVとの接続はアンテナと映像・音声端子を付属のケーブルで接続するのみで、ごく簡単だ。本体前面には操作ボタンが並んでおり、基本的な操作はこのボタンで可能だが、機能をフルに利用するには付属のリモコンを使うことになる。このリモコンはセットトップボックスによくある十字キー+スティックポインタ形式のリモコンだが、スティックポインタの操作感が非常にいい。家電メーカーシャープのノウハウが感じられる。

HG-01Sの初期TV画面
画面1 HG-01Sの初期TV画面。「クイックリンク」がインターネットでWebコンテンツを見るためのメニューである。

 PCとは内蔵のワイヤレスLAN機能を利用して802.11bで接続するか、10/100BASE-TXのEthernet端子で有線接続するかを選択できる。当然双方を同時に使用することも可能だ。Ethernet端子は1ポートのみなので、複数台のPCを有線接続するには別途ハブが必要だ。

 PCとの接続が終わったら、PC側にコントロールソフト「MediaPalette」をインストールする。面白いのは、MediaPaletteはCD-ROMなどで供給されるのではなく、HG-01SのHDDに収められている点だ。WebブラウザでHG-01Sにアクセスし、LAN経由でダウンロードしてインストールする。

MediaPaletteの初期画面
画面2 MediaPaletteの初期画面は、ポータルサイト的な作りになっている。すべての機能をこの画面から利用可能である。

 MediaPaletteはWebブラウザの内部に展開するアプリケーションで、画面2のように一種のポータルサイトといった趣のデザインになっている。左上には現在HG-01Sで受信中の番組が表示され、ダブルクリックで全画面表示となる。100BASE-TXで直接接続してみたところ、音声に途切れはないものの、やや動画と音声との間にズレが生じた。802.11bによる接続では、画質はよいもののフルスクリーン表示にするとコマ落ちが生じ、やはり動画と音声のズレも多少感じられた。しかし双方ともに十分実用にはなる。

 PCを使う上で便利なのが、ファイルの共有機能だ。HG-01Sではこれを「メディアコンテナー」と呼んでいるが、実体はWebサーバ機能を利用したWebDAVによる共有フォルダである。MediaPalette内の「メディアコンテナー」から開くこともできるし、「マイネットワーク」内にWebフォルダとしても表示される。内部にはあらかじめ「My Video」「PhotoAlbum」などのフォルダが作成されているが、さらに新規のフォルダを作成することも可能である。



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