2002年7月に登場した、東芝の「TransCube 10」(以下TransCube)は、無線LANルータにHDDレコーディング機能を内蔵したホームAVサーバの先駆けと言える製品だ。
美しいハーフミラー仕上げの本体
図 TransCube 10の接続イメージ |
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東芝「TransCube 10」レビュー。 |
TransCubeの主な機能は、
- HDDレコーダ
- 無線LANルータ
- 受信したTV映像や録画した番組の配信機能
である。
PCと接続して使用することが前提で、本体には無線LAN(IEEE802.11b)と有線LAN(100BASE-TX)のインターフェイスを装備する。現在時刻やTV受信チャネルなどの設定などは、基本的にPCで行う仕様だ。TransCube本体のみでできるのは、TVチャンネルの切り替えやHDDからのビデオ再生、リアルタイムでの録画操作程度に限られている(予約録画は当初PCからしか行えなかったが、ファームアップデートでTransCube側で行えるようになった)。
写真1、2 TransCube 10の前面、背面。前面に9つ並ぶのが操作ボタンで、その下にビデオ&オーディオ入力端子を配置。背面にはLAN/WAN用のEthernetポートと、ビデオ入出力端子、アンテナ入力端子が並ぶ。 |
鏡面仕上げのフロントパネルはたいへん美しい。上部には情報表示用のLEDディスプレイが埋め込まれていて、電源を入れるとハーフミラーを通してきれいな青色のドットマトリックス文字が浮かび上がる。本体下部にあるマット仕上げされたアルミカバーの中には、早送り/巻戻しボタンやビデオ入力端子が収められているが、これらのボタンは小さく、操作性はあまり良くない。主要な操作はリモコンを使うことになるだろう。