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【第5回 データストレージEXPO Vol.13】リネオソリューションズ、組み込みLinuxのクロス開発環境を出展

2003年07月11日 19時45分更新

文● 編集部

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第5回 データストレージEXPO”と同時に開催されている“第6回 組込みシステム開発技術展”のリネオソリューションズ(株)ブースでは、14日に発売される組み込みLinuxクロス開発環境『Lineo uLinux ELITE』などを展示していた。

『Lineo uLinux ELITE』のGUI
『Lineo uLinux ELITE』のGUI

『Lineo uLinux ELITE』は、OSやアプリケーションのコンフィギュレーション、ビルド、ターゲットデバイスへのデプロイ(展開)、ソースレベルのデバッガーなどを統合した開発環境。Javaで実装されており、Windows、Linux上で動作する。

『Lineo uLinux ELITE』と同時に提供される組み込みOSには、汎用バージョンの『Lineo uLinux Universal Edition』と、家電製品向けに最適化されたバージョンの『lineo uLinux Consumer Electronics Edition』がある。特に『lineo uLinux Consumer Electronics Edition』には、独自に開発したリアルタイムスケジューラーなどが収録されているのが特徴だ。このスケジューラは「将来はGPLライセンスで一般に公開する予定」(同社説明員)だという。いずれもARM、XScale、SHプロセッサーを搭載した開発ボード向けに最適化された“Board Support Package”として提供される。

『Lineo uLinux Universal Edition』の“Board Support Package”がサポートしている、米東芝アメリカ社の『AVM79R』
『Lineo uLinux Universal Edition』の“Board Support Package”がサポートしている、米東芝アメリカ社の『AVM79R』

『Lineo uLinux ELITE』の価格は、“Board Support Package”と60日間のサポートが付属して、1開発マシンあたり120万円となる。

同社の説明員は、「昨年12月に米リネオ社から独立したのをきっかけに、開発ツールは自社でクロスプラットフォームのものを作ることになり、1から開発した。おかげで、これまでの開発ツールより使いやすいものができたと思う」と『Lineo uLinux ELITE』について語った。また、昨年12月の米メトロワークス社による米リネオ社買収については、「多少混乱もあったが、そのあと完全に国内企業になったことでより自由な活動が可能になった。また、パートナー各社の協力もあり、順調に製品開発も進んでいる」と説明した。

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