日本オラクルは(株)は9日、2003年5月期決算を発表した。それによると、売上高(以下、すべて非連結)は対前年比0.1%減の862億4900万円、営業利益は16,7%減の258億4400万円、経常利益は16.9%減の258億4800万円で、当期純利益は20.8%減の139億6300万円となった。
日本オラクル代表取締役社長 最高経営責任者の新宅正明氏 |
売上高が前年並みの水準だったのに対し、利益率が低下した理由は、ロイヤリティー適用範囲の拡大によるサポートサービス部門のロイヤリティー支払額の増加と、大型案件の増加によるコンサルティングサービス部門の外注費用の増加によるものだという。
“Oracle Japan Innovation 2003” | 日本オラクルの環境認識 |
日本オラクル代表取締役社長 最高経営責任者の新宅正明氏は、「環境認識としては、基本的に1月のシナリオのままだ」とし、1月15日に発表した2006年度までの3ヵ年の経営計画をまとめた中期経営計画“Oracle Japan Innovation 2003”の数値目標を今後も継続すると表明した。Oracle Japan Innovation 2003の数値目標には、営業利益率30%の回復と維持、売上高(2006年)1000億円以上、3年間の平均営業利益率15%などが挙げられている。
部門別売上構成 |
新宅氏は今後の同社の経営戦略について「2004年度は減収増益を確実に確保するが、2004年で売上高の減少は底を打つと見ている。毎年15%ずつ利益率を伸ばし、2006年度には営業利益率を34%としたい」とした。
同社の2004年5月期の業績予想に関しては、売上高が対前年比3.3%減の834億円、営業利益は1.8%増の263億円、経常利益は1.4%増の262億円で、当期純利益は10.3増の154億円を予想している。