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米Dantz Development、バックアップソフト“Retrospect 6.5”シリーズを発表

2003年07月08日 19時13分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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米Dantz Development社(Dantz)は8日、新バージョンのバックアップソフト“Retrospect 6.5”を18日に発売すると発表し、都内で記者説明会を開催した。

『Retrospect 6.5 Multi Server for Windows』のパッケージ
『Retrospect 6.5 Multi Server for Windows』のパッケージ

“Retrospect 6.5”シリーズは、おもに中小事業者をターゲットとしたバックアップソフト。ネットワーク上にある複数のサーバーバックアップに対応した『Retrospect 6.5 Multi Server』、単一サーバのバックアップに対応した『Retrospect 6.5 Single Server』、Microsoft Small Business Server向けに特化した『Retrospect 6.5 Small Business Server』、家庭や小規模オフィスのパソコンをターゲットにした『Retrospect 6.5 professional』などがラインナップされる。

新機能として、バックアップ時に対象となるハードディスクまたはディレクトリーのスナップショットを作成し、変更のあったファイルのみをバックアップ、復元時にはスナップショットをもとに必要なファイルのみを復元するという“プログレシブ・バックアップ”機能や、バックアップのスケジューリングやクライアントパソコンの優先度といったバックアップポリシーを設定することで、バックアップ作業を自動化するという“プロアクティブ・バックアップ”機能などが追加された。

記者説明会に登場した、Dantzの営業担当副社長であるジョージ・マッカフィー(George McAfee)氏は、バックアップソフト市場動向について「特に中小企業向けの製品が成長すると予想されている」と語り、“Retrospect 6.5”シリーズは「中小企業向けに設計された製品で、さまざまなアプリケーションを保護できることや管理が容易なことが特徴。データセンター向けのソフトでは中小企業のニーズは満たさない」と特徴を紹介した。また、日本市場での事業展開に関しても言及し、「2004年第1四半期から第2四半期までに日本法人を設立する予定だ」と語った。

米Dantz Development社の営業担当副社長であるGeorge McAfee氏
米Dantz Development社の営業担当副社長であるGeorge McAfee氏

今回発表された“Retrospect 6.5”シリーズのバックアップサーバーOSはいずれもWindowsとなる。バックアップ対象システムはWindows、Mac OS、Linux、Solarisなど。動作環境と価格はそれぞれ以下のようになる。

『Retrospect 6.5 Multi Server』
バックアップサーバーOS……Windows 98/Me/NT 4.0 Workstation/NT 4.0 Server/2000 Professional/2000 Server/2000 Advanced Server/XP、Windows Server 2003、Small Business Server 2000
メーカー希望小売価格……13万9000円(無制限のネットワーククライアントライセンス込み)
『Retrospect 6.5 Single Server』
バックアップサーバーOS……Windows 98/Me/NT 4.0 Workstation/NT 4.0 Server/2000 Professional/2000 Server/2000 Advanced Server/XP、Windows Server 2003、Small Business Server 2000
メーカー希望小売価格……8万9000円(無制限のネットワーククライアントライセンス込み)
『Retrospect 6.5 Small Business Server』
バックアップサーバーOS……Microsoft Small Business Server 2000
メーカー希望小売価格……9万9000円(無制限のネットワーククライアントライセンス込み)
『Retrospect 6.5 professional』
バックアップサーバーOS…………Windows 98/Me/NT 4.0 Workstation/2000 Professional
メーカー希望小売価格……1万5800円(ネットワーククライアントライセンス2台分込み)

そのほか、『Retrospect 6.5 professional』を除く製品を対象に、Microsoft SQL Serverのテーブル単位でバックアップを可能にするアドオン製品『SQL Server Agent』や、Microsoft Exchangeのメールバックアップ機能などを追加するアドオン製品『Exchange Server Agent』なども同時に発売となる。アドオン製品の概要と価格は以下のようになる。

Open File Backup
使用中のファイルを保護しながらバックアップするためのアドオン製品
メーカー希望小売価格……8万2000円
Disaster Recovery
バックアップデータをもとに、ディザスタリカバリー用CDを作成するためのアドオン製品
メーカー希望小売価格……7万8000円
Proactive Backup
ノートパソコンなどのバックアップ操作を簡素化するためのアドオン製品
メーカー希望小売価格……7万8000円
Exchange Server Agent
Microsoft Exchangeのメールバックアップ操作などを追加するアドオン製品。『Retrospect 6.5 Small Business Server』には標準でバンドルされる
メーカー希望小売価格……8万2000円
SQL Server Agent
Microsoft SQL Serverのテーブル単位でバックアップを可能にするアドオン製品。『Retrospect 6.5 Small Business Server』には標準でバンドルされる
メーカー希望小売価格……8万2000円
Advanced Tape Support
複数のテープオートローダーを利用してバックアップを可能にするためのアドオン製品
メーカー希望小売価格……8万2000円

上記アドオン製品をすべて含んだパッケージ『Add-on Value Package』は28万8000円で販売される。

いずれの製品も、Dantzの国内販売代理店である報映産業(株)および(株)アクト・ツーより販売される。報映産業はおもにSI企業を通じて事業者向けに販売し、アクト・ツーはパッケージ製品の店頭販売に注力するという。

なお、Dantzは9日から11日まで東京国際展示場で開催される“第5回 データストレージEXPO”に““Retrospect 6.5”シリーズを出展し、デモを行なう予定だ。

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