このページの本文へ

【NetWorld+Interop 2003 Tokyo Vol.8】米IP Infusion、Linuxベースのソフトウェアルーター『ZebOS』を出展──アプライアンスサーバーも発売

2003年07月03日 23時24分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
IP Infusion社ブース前に展示されていた『OpenBlocks』。MPLS-VPNのデモに使用されていた

米IP Infusion社は、三井物産(株)と共同で設置したブースで、同社のLinuxベースのソフトウェアルーター『ZebOS Server Routing Suite』をぷらっとホーム(株)の手のひらサイズのサーバー『OpenBlockS』や、(株)テンアートニのラックマウントサーバー『NL Server NAR-5700』に組み込んで展示していた。



『ZebOS』オリジナル塗装の『OpenBlocks』 『ZebOS』オリジナル塗装の『NL Server NAR-5700』
『ZebOS』オリジナル塗装の『OpenBlocks』『ZebOS』オリジナル塗装の『NL Server NAR-5700』

『ZebOS Server Routing Suite』の開発者であり、IP InfusionのCTOである石黒邦宏氏によると、同製品は「米シスコ社のミッドレンジクラスのルーターと同じくらいの性能を持つ製品」だそうだ。デモシステムについては「OSにLinuxを採用したことで、MPLS-VPN(固定長のラベルをもとにパケットを転送する技術“Multi-Protocol Label Switching”を利用したVPN)やPIM-SM(インターネットなどの分散ネットワーク向けマルチキャストルーティングプロトコル“Protocol Independent Multicast-Sparse Mode”の略)といった新しい技術に対応できたところを見てほしい」と語った。

『ZebOS Server Routing Suite』の開発者でIP InfusionのCTOである石黒邦宏氏
『ZebOS Server Routing Suite』の開発者でIP InfusionのCTOである石黒邦宏氏。Linuxカーネルの開発などにも携わっているそうで、「IPv6スタックの一部は私が書きました」という

『ZebOS Server Routing Suite』は米国ですでに販売されており、オンラインゲーム用のルーターや通信企業の社内ルーターなどに導入されている。国内では6月19日に、三井物産が販売を開始している。また、今回出展された『NL Server NAR-5700』は、テンアートニが86万1100円(Gigabit Ethernet×3)で販売している。なお、テンアートニは9月30日までの期間限定で同製品を59万8000円で販売するという。石黒氏によると「『NL Server NAR-5700』は、BroadcomのEthernetコントローラーを採用していること、内部バスのスループットが高いことなどを評価している。ソフトウェアルーターの性能はおもにEthernetコントローラーと内部バスで決まることが多いので、ハードウェアを導入される際にはCPUの動作クロック周波数などよりもそのあたりを気にしていただきたい」とのことだ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン