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オーセンティック、小型の“SoundVu”モジュールを開発――将来はPDAや携帯電話に搭載も!!

2003年07月03日 17時05分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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(株)オーセンティックは3日、都内で記者会見を開催し、液晶ディスプレーの前面パネルを振動させることで音を発生する平面スピーカーシステム“SoundVu(サウンドビュー)”を小型化し、2インチ強サイズで薄さ5mmの新型SoundVuモジュールを開発したと発表した。搭載製品などの発売は未定で、同社では搭載デバイスに応じたカスタム受注に応じてモジュールを組み立てた形で納品するビジネス形態をとる、としている。

執行役員の田代道夫氏と代表取締役社長の近藤信之氏 マーケティング顧問の西川 彰氏
記者会見に出席した執行役員の田代道夫氏(左)と代表取締役社長の近藤信之氏(右)携帯電話型のモジュールをスピーカーにして演歌を再生している、マーケティング顧問の西川 彰氏。西川氏は「これを応用すれば、画面に歌詞を表示しながら音楽を聴けるので、歌を覚えるのに便利だ」と語る

会見場には、執行役員の田代道夫氏、代表取締役社長の近藤信之氏、マーケティング顧問の西川 彰氏らが出席し、小型化のための技術の解説や試作品によるデモンストレーションを行なった。田代氏の説明によると、従来のSoundVuではパネルに2つの振動体(アクチュエーター)を取り付け、X軸/Y軸方向のたわみを共振させることで音を発生させている。しかし、パネルサイズを小型化すると共振の周波数が上がり低域周波数帯(低音部分)が出にくくなってしまう。そこで同社では、アクチュエーター本体に圧電素子を用いて飛行機の羽(2枚羽)のように伸ばし、自身の振動(共振)によって低域周波数帯を補う仕組み“DMA(Disributed Mode Actuator)”を開発した。

SoundVuの原理 DMAを携帯電話に応用する例 DMAを用いたSoundVuモジュールの仕組み
SoundVuの原理を示す図。SoundVuは英New Transducers社の技術を応用したものDMAを取り付けたクリアパネルを、液晶パネルの前面に配置することで、画面そのものから音が出る携帯電話も作れるというDMAを用いたSoundVuモジュールの仕組み。DMAモジュールは指先ほどのごく小さな振動体で2枚の羽が伸びているのが特徴的

現在のDMA(試作機)のスペックは、サイズが幅40×奥行き8×高さ4mm(パネルを含めると厚みは5mm)、重さは2gで、出力周波数特性は300Hz~3.4kHz、出力音圧は85dB以上(距離10cm)。電源電圧は定格入力18Vで駆動する。

会場に出展された試作機は、PDAを模した3インチクラスの液晶ディスプレーで音声付き動画ファイルを再生し、携帯電話風の2インチ強の小型液晶ディスプレーではCDプレーヤーからのアナログ入力を発音させていた。どちらもモノラル再生のみで、開発者に確認したところステレオ化についてはパネルの小ささによる制限で難しいが、1スピーカーでも臨場感を出すための技術を研究しているとのことだった。

DMAを用いた小型SoundVuの応用例 DMAの実物
PDAを模した小型SoundVuの応用例として会場に展示された試作品。手で持って聞くには十分な音量が得られ、特に音割れなどの不具合は感じなかったアクチュエーター自身を振動板にするという発想で、低域周波数帯を補うDMAの実物。写真の黒い部分はカバーが取り付けられている

このモジュールの応用例として、同社では携帯電話やPDAのほかに、ナビゲーションシステム、携帯ゲーム機、ATMや自動販売機、携帯型TVなどを挙げている。

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