(株)日立製作所は26日、同社のIPv4/v6デュアルスタック対応のブロードバンドアクセスサーバー『AG8100-B』と『AG8100S-B』に、ネットワーク全体の負荷を軽減しながら複数のエンドユーザーに動画配信サービスが行なえるマルチキャスト機能を追加し、30日に提供を開始すると発表した。両製品について、同機能はCD-ROMで提供し、価格は45万円。2004年1月5日に出荷を開始するという。
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| マルチキャスト機能が追加される『AG8100-B』(左)と『AG8100S-B』(右) |
同機能は、コンテンツサーバーからの映像を、インターネットなどのネットワークとマルチキャスト対応のルーターを経由して『AG8100-B』や『AG8100S-B』で受信し、そこでコピーしながら複数のユーザーに配信するもので、IPv6のマルチキャストパケットをPPP(Point to Point Protocol)プロトコルに対応した端末に配信できる。通信事業者やインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、ライブ中継などの映像配信サービスにおけるネットワーク全体の負荷を軽減できるという。『AG8100S-B』は1Gbpsのマルチキャストコピー処理性能を持ち、MPEG-2の再生が可能な2Mbpsのストリーミングデータを500ユーザーに同時配信できるという。
マルチキャストグループ管理機能は、IPv4ネットワークで使用するIGMP(Internet Group Management Protocol)v2-Proxyと、IPv6ネットワークで使用するMLD(Multicast Listener Discovery)v2-Proxyの両プロトコルに対応。既存のIPv4ネットワークとIPv6ネットワークが混在する環境においても、マルチキャスト配信が行なえるという。
