このページの本文へ

フィンランドDivitron、デジタル地上波放送装置に『MontaVista Linux』を採用

2003年06月26日 23時37分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

フィンランドDivitronは、同社のデジタル地上波放送装置『AURA』に『MontaVista Linux』を採用したと発表した。

DivitronはフィンランドNOKIAの調査研究部門から独立し、デジタル地上波放送サービス用のソリューションを開発している企業。デジタル地上波放送サービス事業者向けに、室内やモバイル環境でのサービス状況をテストする機器を開発している。

『AURA』は、デジタル地上波放送のオペレータが受信テストを行なうためのフィールドテスト/モニタリング用受像器。PowerPCとI/Oを統合した米IBMの“Set-Top Box Integrated Controller”を搭載し、周波数や転送データ分析などの機能をもつ。本体には10.4インチの液晶ディスプレイとリチウムイオン充電池、UHFアンテナなどを内蔵している。

Divitronは、『AURA』のOSとして当初は独自仕様のものを検討していたというが、OSベンダーが提案するビジネスモデルやライセンス手法がニーズに合わなかったため、Linuxの採用を決定したという。Linuxを採用したことで、ソースコードに自由にアクセスできることや、多くのLinuxプログラマによる開発が可能になったこと、米MontaVista Softwareに夜包括的なトレーニングやサポートを利用できることなどをメリットとして挙げている。

カテゴリートップへ