(株)日立製作所は23日、通信事業者やISP向けのIPv6対応ネットワークサービス基盤ソフト『PROGNET(プログネット)』の販売を25日に開始すると発表した。同ソフトはセッション管理ソフト『PROGNET/SB』とプレゼンス管理ソフト『PROGNET/PR』で構成される。価格は個別見積もりとなり、出荷開始は9月22日。対応OSは『PROGNET/SB』がRed Hat Linux 7.3以降、『PROGNET/PR』がSolaris 8.2以降。
『PROGNET』イメージ図 |
『PROGNET』では、通信事業者やISPがインターネット上でサービスを提供する際に必要となる基本機能を、各種サービスを提供するアプリケーション間で共有化したのが特徴。そのため、従来はアプリケーションごとに必要だった管理機能を一元管理でき、開発コスト、管理コストの低減が図れるとしている。
『PROGNET/SB』は、P2P通信におけるユーザー単位でのフィルタリング、認証機能、課金情報等を一元管理するセッション管理ソフト。プロトコルには“IETF(Internet Engineering Task Force)”において標準化が進められているセッション管理プロトコル“SIP(Session Initiation Protocol)/SIMPLE(SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extenstions)”を採用しており、オープンなシステム構築が可能という。
『PROGNET/PR』は、エンドユーザーが、自分の場所や応答できるかどうかなどの現況情報と、年齢/趣向などの個人情報を必要に応じて設定し、通信相手に伝達するとともに、エンドユーザーの趣味・嗜好にあった各種情報を提供するプレゼンス管理ソフト。同ソフトを用いることによって、個人情報のセキュリティーを高めつつ、必要な情報を通信相手に伝達できるという。