NEC
オープンプライス
(121@store価格:9万9800円)
『GOOD』
- 外観の印象とは大違いの使って楽しい快適レスポンス。
- USBで親機と繋ぐだけの簡単設定も便利。
『BAD』
- タッチパネル液晶、802.11b無線LAN搭載とはいえ割高な価格。
- 腕力が付きそうな重量もマイナス。
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【防滴仕様のボディ】/【10.4インチSVGA液晶】 |
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NEC「SD10」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 | | 富士通のスマートディスプレイ付きデスクトップPC「FMV-DESKPOWER L L20C/S」レビュー。 |
本機「SD10」を始めとする、マイクロソフトの“スマートディスプレイ”は、Windows XP Professionalを組み込んだPCを、ワイヤレスで遠隔操作できるリモートデスクトップクライアントだ。設定がとにかく簡単なのが特徴で、USBで接続して専用ソフトを起動するだけで無線とリモートの設定が完了する。ちなみに、外観はタブレットPCと似ているが、「Windows Journal」のような手書きアプリは付属しない。
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【基本操作はこのボタンで】 上部の4ボタンは、左から液晶輝度の上げ下げ、ダイアログの呼び出し、ソフトウェアキーボード表示ボタン。特に右の2ボタンとペンの組み合わせは頻繁に使用する。 |
筆者は日ごろからノートPCでリモートデスクトップを使いまくっているのだが、SD10のきびきびしたレスポンスにまず驚いた。描画方式の関係から、オーバーレイで表示する映像(TVチューナの映像など)や一部のゲームなどは表示できないが、ブラウザやメーラといった通常アプリケーションの動作はかなり快適。いつもの1割減くらいの速度で使える。10分も片手で保持していると、腕がプルプルくる重量はなんとかしてほしいが、全体として想像以上に好印象だ。
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【上部】 アナログRGBコネクタ(左)とミニUSBコネクタ(右)。後者はPCとの接続時に使用する。/【右側面にはPCカードスロット搭載】 内蔵ビューアでPCカードに挿入したメモリカードの画像を表示できる(写真では裏から見ているため、左側になる)。/【左側面】 上から、電源スイッチ、USBポート、電源コネクタ。上部の白いものは内蔵式スタイラス。 |
さて、今回は、リモート接続のメリットをわかりやすく説明するため、ちょっと珍しいことに使ってみた(写真下)。ニヤリとする読者も多いと思うが、まんざらふざけているわけではない。リモートのメリットの1つは「ネットワーク内にパワフルなマシンがあれば、手元のマシンは非力でもいい」ということだ。実際SD10は、内蔵のブラウザ機能を使うよりも、リモート上のIEを操作したほうが遥かに快適に動くのである。
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【リモート操作でDivXエンコも!】 子機(SD10)は非力でも、親機がパワフルならいいのだ。SVGAの解像度があれば、DivXのエンコード操作くらいなら何の問題もない。 |
製品のコンセプトは非常にまともだし、実用性もある。かたときもネットと離れたくないユーザーの潜在需要も多い。(無理を承知で言うが)割高な価格が5万円以下になれば、本気で即買いしたい製品だ。
SD10の主なスペック |
製品名 |
SD10 |
CPU |
Geode SC3200-266MHz |
内蔵メモリ |
64MB |
液晶モニタ |
800×600ドット/フルカラー(タッチスクリーン) |
無線LAN |
IEEE802.11b |
インターフェイス |
PCカードスロット×1、アナログRGB(専用コネクタ)、USB 1.1×2(うち1つはPCとの接続専用) |
バッテリ駆動時間 |
約2.5時間 |
サイズ |
290(W)×220(D)×31(H)mm |
重量 |
約1.5kg |