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Linus Torvalds氏が米OSDLフェローに就任──Linux開発に専念

2003年06月19日 21時03分更新

文● 編集部

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米Open Souce Development Lab(以下、OSDL)と米Transmetaは、OSDLフェロー(特別研究員)にLinus Torvalds氏が就任することを発表した。

OSDLフェローに就任したLinus Torvalds氏(“LinuxWorld Conference & EXPO San Francisco 2001”にて。撮影:宮原 徹)OSDLフェローに就任したLinus Torvalds氏(“LinuxWorld Conference & EXPO San Francisco 2001”にて。撮影:宮原 徹)

Linus氏はフィンランドのHelsinki大学在学中の1991年にLinuxを開発し、1997年からはTransmetaに勤務していたが、同社の『Midori Linux』には関わらなかったようだ。今回の移籍により、Linus氏はLinuxの開発にフルタイムで関わることが可能になる。

TransmetaはOSDLのスポンサー企業の1社であり、今回のLinus氏の移籍に際しても検討を重ねてきたという。Linus氏はOSDLが新たに設けたフェローのポストに就任し、全世界のLinuxカーネル開発コミュニティの指導を行なうほか、OSDLのリソースを利用してテストなどを行なうことになる。

Linus氏は今回の移籍にあたり、「過去12年間やってきたものに、ようやく正式に取り組むというのは若干奇妙な感じがしますが、次にカーネル2.6.xがリリースされると、完全にLinuxに集中できるということが意味あることになるでしょう」(OSDLジャパン プレスリリースより)とコメントしている。また、Transmeta CEOのMatthew R. Perry氏は「トランスメタは、Linusが、OSDLで業界全体にわたるオープンソースのイニシアチブに、労力とエネルギーを向けることに強い興味を抱いていることを理解し、全力でサポートします」(同上)とのこと。

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