独Silent sytems社“Silentmaxx”ブランドの完全ファンレス電源「proSilence FANLESS 350(型番:PCS-350)」が本日日本上陸、販売が開始された。国内代理店はメモリでお馴染みのITC。ファンレス電源といえばACアダプタと変換基板を組み合わせたBona Comptech製品がこれまで発売されているが、今回の製品の最大の特徴は一般的なATX電源をベースにファンレス化したものという点だ。
本体背面のほとんどを巨大なヒートシンクが占める | ケースに取り付けるとこのようにヒートシンクが飛び出す。干渉して取り付け不可能なケースも存在するはず | |
製品ラベル。容量は350Wと一般のATX電源と比べても遜色ない | 電源らしからぬ横長のパッケージ |
ATX電源の冷却ファンの代わりに巨大なヒートシンクを取り付けたというのがその仕組み。当然、容量はATX電源同等の350Wで、ケース取り付け用のネジ穴の位置を始めとする本体の各寸法もATX電源そのままとなっている。直接換装するだけで電源をファンレス化でき、ACアダプタ流用タイプのように容量不足がネックになる心配も少ないということになる。
ただし問題は、本体外に大きく張り出しているヒートシンクが背面の面積のほとんどを占めているという事。よって電源部分の閉口部が狭いケースではヒートシンクと干渉して取り付けられない場合ががあるもとの思われる。
価格は高速電脳で2万7800円、コムサテライト3号店とCUSTOMで2万9800円。容量を考えるとかなり高価ではあるが、大容量のファンレス電源ということで非常に興味深い製品といえよう。ちなみに本国での価格は219.95ユーロ。
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