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日本アバイア、中小事業者向けIP電話システムを発表――市場規模は2005年に約1兆4000億円

2003年06月17日 18時29分更新

文● 編集部 栗山博行

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日本アバイア(株)は17日、中小企業向けのオールインワン型IP電話システム“Avaya IP Office”シリーズを7月中旬に発売すると発表した。価格は、最大IP内線数が100回線の『IP Office403』を最小構成で導入した場合44万5800円。

デイブ・ロビンソン氏
米アバイア社 SMBグループ グループ・プロダクト・バイス・プレジデント デイブ・ロビンソン氏

Avaya IP Officeシリーズは、従業員数が250名以下の中小企業、配属社員数が50名以下の大企業の支店をターゲットにしたIP電話システム。導入コストを低下させ、管理コストを削減するために、PBX(Private Branch Exchange:社内交換機)、VoIP用のH.323ゲートウェイ、H.323ゲートキーパー、DHCPサーバー、ファイアーウォール、ルーター機能などを1台にまとめた点が特徴だという。

ラインナップは、IP内線数100回線に対応する『IP Office403』と180回線に対応する『IP Office406』、256回線に対応する『IP Office412』の3機種で、IP内線電話、デジタル内線電話、アナログ内線電話が混在する環境にも導入できる。IP Office412の入力用外線ポートは、最大8回線のアナログ外線ポート、最大8回線のINS64外線ポート、最大4回線のINS1500外線ポートから選択可能で、これらを組み合わせた実装も行なえる。本体サイズは幅445×奥行き245×高さ71mm、重さは3.5kg。

アプリケーションには、IP電話システム構築ソフト『Phone Manager Pro』、ボイスメールシステム構築ソフト『Voicemail Pro』、応答時間測定や内線呼び出し管理を行なえる小規模コールセンター構築ソフト『Compact Business Center』などが用意され、利用目的によってシステムに追加できる。

2005年の市場規模予測
2005年の市場規模予測

17日、18日の両日、目黒区三田のウエスティンホテル東京で行なわれる同社のプライベートイベント“AVAYA WORLD JAPAN 2003”に来日した、米アバイア(AVAYA)社のSMB(Small & Medium Business)グループ グループ・プロダクト・バイス・プレジデントのデイブ・ロビンソン(Dave Robinson)氏は、SMB向けのIP電話市場について「主要11ヵ国における、2005年のIP電話市場規模は211億ドル(約2兆4800億円)と予測しており、内訳は社員数250名以下の企業が106億ドル(約1兆2500億円)、社員数50名以下の大企業の支社が12億ドル(約1400億円)と考えている。日本の市場規模は全体の約10%だ」とし、2500社以上の販売代理店を通し、IP OfficeをすべてのSMB市場に向けて販売していくとした。

IP Officeシリーズのターゲットセグメント
IP Officeシリーズのターゲットセグメント

日本での売上目標に関しては、「まだ市場が立ち上がりきっていないため、2003年は多くは見込んでいない。今年は販売チャネルの整備に注力し、2004年から本格展開を図っていきたい」という。

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