MobileRack PRO OWL-MRS42A-UAE/SATA
MobileRack PRO OWL-MRS42A-UAE/SATA
2003年06月14日 00時01分更新
IDE→シリアルATA変換で
ブート可能
写真1 シリアルATA対応の外付けHDDケース「OWL-MRS42A-UAE/SATA」。 |
データがとにかく巨大化している昨今、HDDをリムーバブルメディア代わりに用いるユーザーが増えている。実際、HDDは120GBモデルで1万6000円前後から購入でき、1GBあたりの単価は140円程度。DVD-Rならこれを下回ることは可能だが、利便性、書き込み速度を考えると、HDDはコストパフォーマンスに優れたメディアといえる。
写真2 本体背面にシリアルATAのコネクタが。これまでのIDEコネクタと比べて非常に小型だ。 |
そこで人気が出ているのがHDDの脱着が容易なリムーバブルケース。今回紹介するオウルテック「MobileRack」シリーズは、そのリムーバブルケースの定番製品である。中でも「OWL-MRS42A-UAE/SATA」は、外部インターフェイスとしてシリアルATAを採用する。
シリアルATA対応といっても、実際にシリアルATAのHDDを用いるのではなく、通常のUltraATA対応のHDDを内蔵できるカートリッジにUltraATA→シリアルATAの変換ブリッジを搭載した5インチベイ用のフレームがセットになる。このカートリッジはMobileRackシリーズで共用で、ほかにUltraATA、USB 2.0、IEEE1394などのインターフェイスを持った製品が存在する。
写真3 フレーム側にSilicon Image製のIDE→シリアルATAの変換チップを装備。UltraATA/133までに対応する。 |
少し残念なのは、USB 2.0やIEEE1394タイプの製品と異なり、OS起動中のホットスワップに対応していない点だろう。しかし、これはMobileRack側の問題ではなく、現状のシリアルATA規格がホットプラグに対応していないため。その代わり、通常のIDE HDDと同様、MobileRackに内蔵したHDDから起動可能なので、OSを頻繁に切り替えるユーザーには好都合だ。
なお、Maxtor製HDDを内蔵してテストしてみたところ、HDDを直接IDEポートに接続したときと同様、40MB/秒オーバーの速度が確認できた。IDE→シリアルATAの変換による速度低下はあまり気にする必要はないだろう。