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KCF-S969

KCF-S969

2003年06月13日 00時00分更新

文● 那須 涼介

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KCF-S969

恵安

実売価格:4万円台前半

KCF-S969
写真1 写真のホワイト以外にブラック、シルバー、ブルーの各モデルも用意されている。側面は半透明なアクリル板で、PC内部の様子が見える。

 相変わらず人気が高いキューブ型ベアボーンPC。改良が進んだ新製品が登場し続けているジャンルだ。恵安「KCF-S969」もそのひとつ。アスキー PC Explorer 2002年10月号のキューブPC特集でも取り上げた同社の旧製品「KCF-S868」同様、岡持ち型のケース外見を持つが、実際に利用してみればその進化ぶりがよくわかる。

外見は変わらずとも
大きく改善された中身

背面
写真2 IEEE1394、ビデオ出力、Ethernet、USB 2.0、光出力とI/Oポートにも抜かりがない。なお、PS/2ポートは本体前面に存在する。

 さて、そのKCF-S868との最大の違いは、チップセットがVIA「ProSavageDDR P4M266」から最新のIntel「i845GE」に変わった点。純正チップセットの安心感に加え、FSB533MHzタイプのCPUにも対応したのが大きい。また、P4-3.06GHzにおけるHyperThreadingの動作も確認できた。ただ、搭載している電源の容量が150Wなのに対し、TDPが81.8Wの3.06GHz版を常時用いるにはPCの構成に若干の配慮が必要になるだろう。

 そのほかDDR333やUSB 2.0のサポートに、内蔵ビデオの性能が向上しているのもうれしい。外部ビデオカードを用意せずとも、まずまずの3D性能を持つうえ、AGPスロットに装着する内蔵ビデオ機能用DVI出力アドインカードも付属。S-VIDEO、コンポジットの両ビデオ出力端子も用意されている。その他の機能では、サウンドはICH4&Realtek「ALC650」で光出力端子付き、EthernetはRealtek「RTL8100B」、さらにNEC製チップによるIEEE 1394ポートとすきがない。



端々に工夫が見られる
お勧め度高し

内部
写真3 狭い上部スペース用に薄型CPUクーラーが付属する。なお、拡張スロットはAGP×1、PCI×1で、メモリはDDR DIMM×2。

 ケース内部はかなり狭いが、背が低いCPUクーラーが付属しており、取り回しはかなり楽になる。このクーラーにはLEDが組み込まれており、半透明の側面から光っているのが見えるといった遊び心もある。また、DIMMソケットを一番手前に置くことで、PCIスロットの奥行きを最大限確保している点もなかなか感心させられた。

 うまくパーツを選んでやれば、メインPCとしての活躍も可能な、そんな実力を持ったキューブ型ベアボーンPCであるといえる。

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