このページの本文へ

横河エンジニアリングサービス、Linuxベースの無線LAN認証サーバ『As-F』を発表

2003年06月12日 23時42分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

横河エンジニアリングサービス(株)は、無線LANのユーザー認証サービスを提供するLinuxベースのサーバ“Authentication Server AS”シリーズを発表し、第一弾となるアプライアンスサーバ『As-F』を発表した。

『As-F』『As-F』。ハードウェアは横河電機(株)の『DUONUS 250』のようだ

同社は計測機器のメンテナンスや設備監視サービス、医療情報システムの構築といった事業を行なう一方、1999年からはLinuxシステムの運用や保守サービス、Linuxエンジニア研修サービス、米LPIのWebサイト翻訳なども手がけている。

『As-F』は、横河電機(株)のハードウェアに、LinuxベースのOSと(株)アクセンス・テクノロジーのRADIUSサーバソフト『fullflex wireless』を収録したもの。ハードウェアは信頼性を重視し、ファンやハードディスクなどの駆動部を持たない一方、バッテリーバックアップ機能などを持つ。

収録されるRADIUSサーバ『fullflex wireless』は、IEEE 802.1Xの認証規格のうち、EAP-TLS、EAP-MD5、PEAPに対応した認証サーバソフト。アクセスポイントからの情報にMACアドレスの情報が含まれていれば、それを認証に利用することもできる。管理はWebブラウザベースのGUIで行なう。

『As-F』には、ユーディテック・ジャパン(株)のサプリカントソフト(端末側ソフト)も用意される。サプリカントの対応プラットフォームはWindows 98/98SE/Me/2000/XP。『As-F』の価格は以下のとおり。

  • 25ユーザー……49万円
  • 50ユーザー……76万円
  • 100ユーザー……110万円

同製品はおもに中小事業者や官公庁、病院、学校などをターゲットに、同社代理店経由で販売される。出荷開始は24日から。

また、8月には“Authentication Server AS”シリーズの上位機種として、1Uサーバに『fullflex wireless』を搭載し、簡易CA局やデータベース連携機能などを追加した大規模システム向け製品『As-C』が発売される予定。『As-F』と組み合わせることで、各地の事業所と本社の無線LAN認証システムを連携させるといった利用が可能になるとしている。

カテゴリートップへ