このページの本文へ

インテル、533MHz対応の『モバイル インテル Pentium 4プロセッサ』や対応チップセットを発表!

2003年06月12日 16時06分更新

文● 編集部 小板謙次

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷
『モバイル インテル Pentium 4 プロセッサ』
『モバイル インテル Pentium 4 プロセッサ』

インテル(株)は12日、モバイル向けプロセッサとして『モバイル インテル Pentium 4 プロセッサ』を発表した。同プロセッサはPSB(Processer System Bus)533MHzに対応しているのが大きな特徴で、動作クロックは3.06GHz、2.66GHz、2.80GHz、2.40GHzの4種類。同社では3日に発表したPentium M-1.70GHzなど“Centrinoモバイル・テクノロジ”製品をモビリティー製品群とし、新たな『モバイル インテル Pentium 4 プロセッサ』を従来の『モバイル インテル Pentium 4プロセッサ-M』と合わせてポータビリテイ製品群にセグメントしている。最大駆動電圧は3.06GHzが1.55V、3.06GHz以外は1.525Vで、バッテリーモード時は全て1.20Vとなっている。2次キャッシュは512KB、マルチメディア、3D、音声やビデオ処理を高速化する“NetBurstアキテクチャ”、“SpeedStepテクノロジ”を搭載するなど目立った変化点はないが、TDP(Thermal Design Power)は2.40GHzで59.8W、2.66GHzで66.1W、2.80GHzで68.4W、3.06GHzで70Wとなっている。デスクトップ版のFSB800MHz対応Pentium 4-3.06GHzが80Wなので、その高さが分かるだろう。1000個ロット時の価格は3.06GHzが4万8980円、2.66GHzが3万2650円、2.80GHzが2万5610円、2.40GHzが2万1850円。

同じセグメントの『モバイル インテル Pentium 4プロセッサ-M』は、これまでで最高クロックとなる2.60GHzが発表された。PSBは400MHzで2次キャッシュは512KB、最大駆動電圧は1.30V、バッテリーモード時は全て1.20Vとなっている。また同じく『モバイル インテル Celeron プロセッサ 2.40GHz』が発表された。こちらもPSBは400MHzで2次キャッシュが256KB、最大1.30VでTDPは35Wと下位モデルの2.20GHzと同じだ。『モバイル インテル Pentium 4プロセッサ-M』と『モバイル インテル Celeron プロセッサ』は今回発表されたクロックが最後となる。1000個ロット時の価格は『モバイル インテル Pentium 4プロセッサ-M 2.06GHz』が6万610円円、『モバイル インテル Celeron プロセッサ 2.40GHz』が1万7500円。

また、デスクトップ版としては『インテル Celeron プロセッサ 2.40GHz』『同2.30GHz』『同2.20GHz』がアナウンスされた。これまでの2GHz、2.1GHzと同じく0.13μmのプロセスルールで製造される製品でFSB(Front Side Bus)は400MHz、2次キャッシュは128KB。TDPは2.20GHzが57.1W、2.30GHzが58.3W、2.40GHzが59.8Wとなっている。1000個ロット時の価格は2.40GHzが9870円、2.30GHzが9280円、2.20GHz8690円。



『インテル 852GME チップセット』
『インテル 852GME チップセット』

さらに今年の1月に発表された『インテル 852GM チップセット』に続き『インテル 852GME チップセット』『インテル 852PM チップセット』の2種類のチップセットも同時発表となっている。852GMEチップセットは、モバイル インテル Pentium 4プロセッサに対応したチップセット。“拡張版インテルSpeedStepテクノロジ”や、“Intel Extreme Graphics 2”搭載、Deep Sleep/Deeper Sleepモードに対応している点は852GMと同じだが、DDR333(PC2700)にも対応している点は同じだが、1600×1200ドット(UXGA+)に対応したLVDS(Low Voltage Differential Signaling)インターフェースを内蔵しているのが特徴。デュアルディスプレイにも対応する。また、1GB/秒のグラフィックスバンド幅を持つAGP4×のインターフェースに対応する。732ピンのμFCBGAを採用したGMCHの『82852GME』と421ピンのμBGAを採用したICH4-Mの『82801DBM』で構成される。1000個ロット時の価格は5290円。



『インテル 852GME チップセット』のダイアグラム
『インテル 852GME チップセット』のダイアグラム

852PMも同じくモバイル インテル Pentium 4プロセッサに対応したチップセットだがグラフィックスコアを持たない点が異なり、AGP4×のインターフェースに対応する。732ピンのμFCBGAのMCH『82852PM』と421ピンのμBGAのICH4-M『82801DBM 』で構成される。1000個ロット時の価格は4110円。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン