松下電器産業(株)は11日、映像/音声データをパソコン上でMPEG-2形式に圧縮するソフトウェアエンコーダーエンジンの新バージョン『MPEG-2 Encoder5』(PS-MP2EMW)の企業向けライセンス提供を13日に開始すると発表した。
MPEG-2 Encoder5は、同社のパソコン向けMPEG-2エンコーダーの処理性能を向上させた製品で、独自の高精度動き探索・予測アルゴリズムを採用したことにより高速化(従来比約122%)と高画質化を図ったのが特徴。DVDビデオレコーディング規格(DVD-VR)やPALにも対応した。画像サイズは最大720×480ドット(NTSC)/720×576ドット(PAL)で、フレームレートは29.97Hz(NTSC)/25Hz(PAL)。ビットレートは最大9.80Mbps(固定/可変対応)。オーディオは、サンプリング周波数は最大48kHz、ビットレートは最大384kbps。対応OSはWindows XP/2000 Professional/Me/98 SE。
今後、個人向けパソコン関連市場だけでなく、画像編集、蓄積配信などの業務用システム市場向けにアプリケーションやシステムへの搭載用エンジンとしてライセンス提供を進める予定。
“MediaArtist”のロゴ |
同社では、ライセンス提供の開始に合わせて、MPEG-1、MPEG-2のソフトコーデックを“MediaArtist(メディアアーティスト)”としてシリーズ化することも発表した。シリーズの名称は、「さまざまな情報の融合であるマルチメディアと、映像を多彩に表現するアーティストをイメージ」したものという。