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インターピア、著作権管理対応のコンテンツ販売“デジタル コンテンツ レンタル(仮称)”で実証実験

2003年06月06日 22時18分更新

文● 編集部

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インターピア(株)は6日、同社の運営するネットステーション“Necca 秋葉原店”(千代田区外神田1-10-5 広瀬本社ビル4F)において、(株)ジャパン・ウェーブの自動消去型デジタル著作権管理(DRM)システム“J.W.ADEAS”を基に開発した『ADEAS DATA HOLE(ADH)システム』を利用したコンテンツ販売“デジタル コンテンツ レンタル(仮称)”の実証実験を6月中旬に開始すると発表した。松下電器産業(株)、沖電気工業(株)、(株)ピーエフユーが協力する。

ADHシステムは、コンテンツの一部を欠落させてDVDメディアに格納し、欠落部分を補填するデータ(ピースデータ)をインターネットや電話回線経由でパソコンのHDDにダウンロードしたうえで、DVDとピースデータを組み合わせて専用プレーヤーで再生するもの。ピースデータは一定の時間/回数(著作権者が任意に設定可能)が経過すると、自動的にパソコンから消去されるのが特徴。課金はピースデータの取得時にサーバーで行なえるという。

今回実施する実証実験では、このシステムを利用し、DVDなどのコンテンツを7泊8日などのレンタル方式で販売する予定。同システムを利用することにより、レンタルでDVDメディアを返却する必要や延滞の心配がなくなり、視聴期限を過ぎたコンテンツも、コンテンツ視聴料金を再び支払えば視聴可能になるうえ、DVDメディアやパッケージが手元に残るため、利用者がライブラリーとしてコレクションすることも可能という。サービスの利用料金については現在検討中としており、現状ではDVD/CDメディア複製料金が100円、コンテンツレンタル料金は400円(7泊8日)を予定しているという。なお、今回の実験は主にコンテンツメーカーを対象としたもので、“店内のみの視聴”と“自宅への持ち帰り”(ADHディスクを店内で複製し、店内で課金決済、自宅で視聴する)の2種類の技術実験と、デモンストレーションを予定。

今後、一般ユーザー向けを含む実験サービスを夏ごろに開始する予定で、その後、DVDメディアを無料あるいはメディア代のみ(100円程度)でユーザーに配布し、視聴の歳にコンテンツ視聴料金を課金するサービスを検討しているという。なお、大手レコード会社や映画配給会社が参加を予定しているとしている。

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