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シスコ、携帯電話サイズのIP電話端末『Cisco 無線IP電話 7920』を今夏に国内発売

2003年06月03日 16時55分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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シスコシステムズ(株)は3日、都内の同社オフィスで記者説明会を開催し、米シスコシステムズ社が4月に発表した無線LAN(IEEE802.11b)対応の携帯型IP電話端末『Cisco 無線IP電話 7920』をはじめとした、“アドバンストテクノロジー”関連製品を発表した。Cisco 7920は現在日本語化を進めており、今夏発売予定(配布リリースには7月とあったが、会見では「夏から秋までに」と発言)。参考価格は端末1台あたり8万5000円、通話管理ソフトウェア『CCM(Cisco CallManager)』のラインセンス価格が2万1000円。

代表取締役社長の黒沢保樹氏 執行役員 マーケティング担当の山中理恵氏 マーケティング アドバンストテクノロジー本部 ワイヤレスネットワーク部部長の大金日出夫氏
代表取締役社長の黒沢保樹氏執行役員 マーケティング担当の山中理恵氏マーケティング アドバンストテクノロジー本部 ワイヤレスネットワーク部部長の大金日出夫氏と『Cisco 無線IP電話 7920』

説明会では、まず代表取締役社長の黒沢保樹(くろさわやすき)氏が、シスコシステムズ全体の取り組みとアドバンストテクノロジーの位置づけを説明した。シスコシステムズでは、ネットワークを通じて企業の生産性向上を図るという意味を込めて、“Network as Platform(ネットワークが基盤となる)”を2005年に向けてのスローガンとして掲げている。その一環として、同社のコア事業である企業向けのスイッチやルーター製品の製造・開発ほかに、個人/SOHO向け製品のラインナップ(それに向けた米リンクシス社の買収)、新技術の研究・開発にも力を入れており、R&D事業に全世界で4000億円の投資を行なうとしている。アドバンストテクノロジーは、こうしたコア事業以外の研究開発から生まれてきた製品群で、近い将来にはコア事業に匹敵する市場規模になると予測しているという。

ユニファイドコミュニケーションによるメリット Cisco Unityのサンプル画面
『Cisco Unity』で実現される“ユニファイドコミュニケーション”のメリットCisco Unityのサンプル画面

続いて、執行役員 マーケティング担当の山中理恵氏が、アドバンストテクノロジー製品が個別に紹介した。今回発表されたのは、

  • メール/ボイスメール/IP電話を一括管理する(同社では“ユニファイドコミュニケーション”と呼ぶ)メッセージ管理ソフト『Cisco Unity Lotus Domino対応版』
  • 複数の拠点をつないで世界規模のIP電話環境を実現するエンタープライズ向けIP電話管理ソフト『Cisco IPCC Enterprise Edition 4.6.2』
  • 携帯電話サイズの無線LAN対応IP電話端末『Cisco 無線IP電話 7920』

の3製品。Cisco Unityは、2002年4月にマイクロソフト(株)のMicrosoft Exchange Server向け製品として発売されたが、今年9月に日本アイ・ビー・エム(株)のLotus Domino対応版が発売される。導入に当たっては、Lotus Domino上でCisco Unityを利用するための機能拡張『Domino Unified Communication Service』が必要になるが、これは日本IBMが販売する。Domino Ver.5.01/Ver.6に対応する。販売形態は、50/100/200/300クライアントをまとめて販売する“バンドル販売”(130万円から)と、50ユーザー以上を1ユーザー単位で販売し、1サーバーあたり最大7500ユーザー管理できる“スタンダード販売”の2種類が用意される。

Cisco IPCC Enterprise Edition 4.6.2
『Cisco IPCC Enterprise Edition 4.6.2』を導入したシステム構成例

Cisco IPCC(IP Contact Center)は、コールセンターなど大規模なIP電話システムを構築するためのソリューション。日本では4月に中小規模向けの『Cisco IPCC Express Edition』が発売されているが、Cisco IPCC Enterprise Edition 4.6.2は、複数拠点に分散したIPCCを連携し、全世界規模(数千クライアント)での管理・運用するためのエンタープライズ向けシステム。24時間の運用が必要な航空会社や保険会社、およびシスコシステムズ自身も導入しているという。参考価格として、スーパーバイザー1席とエージェント24席を含むシステム構成が521万3000円。

『Cisco 無線IP電話 7920』と固定式の『Cisco IP電話 7960』 『Cisco 無線IP電話 7920』を手に持つ
『Cisco 無線IP電話 7920』と固定式の『Cisco IP電話 7960』『Cisco 無線IP電話 7920』を手に持ったところ

Cisco 無線IP電話 7920は、IEEE802.11b準拠の無線LAN機能を内蔵し、IP電話サービス『Cisco CallManager』を通じてIP電話を利用可能な携帯型IP電話端末。固定式のIP電話機『Cisco IP電話 7960』と同等の個人情報管理機能を持つ。セキュリティー機能として、802.1x/EAP/EAP-Cisco(LEAP)の個人認証方式を採用し、64/128bit WEP(Wired Equivalent Privacy)による暗号化にも対応する。連続通話時間は3.5時間、待ち受け時間は21時間(いずれも標準バッテリー使用時)。本体サイズと重量は、幅53.3×奥行き132.1×高さ25.4mm/136g。液晶ディスプレーは128×80ドット/モノクロ表示。なお、将来はIP電話の標準的なセッション管理プロトコル“SIP(Session Initiation Protocol)”にも対応する予定。

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