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サン、サーバー用クラスターソフトウェアの最新版『Sun Cluster 3.1』を発売

2003年06月02日 16時05分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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サン・マイクロシステムズ(株)は2日、サーバー用クラスターソフトウェアの最新版『Sun Cluster 3.1』を発売したと発表した。

『Sun Cluster 3.1』は、企業における複数台のサーバー接続で複雑になりがちなシステム環境を容易に管理し、システムの連続稼働率を高めるためのクラスターソフトウェア。Solaris 9に統合されたシステム資源管理ツール『Solaris 9 Resource Manager』と、Sun Cluster 3.1の管理下にあるデータベースを連携して動作させることで、CPUや仮想メモリーなどのシステム資源を個々のアプリケーションの重要度に応じて適切に配分することが可能となる。

システム障害が発生した際のサービスレベルの予測/維持も可能で、クラスター環境におけるサーバーの使用効率を向上できる。また、システム稼働中でも構成の変更が可能な動的再構成(Dynamic Reconfiguration)機能との連携動作により、高度なシステム資源の配分も行なえるという。そのほか、Solarisの標準機能である“IPMP(IP MultiPathing)”機能との連携が可能。周辺機器に対して2本以上の代替パス(経路)も提供する。

なお同社は、『Sun Cluster 3.1』の発売と同時に、ユーザーのコスト削減や投資の保護をサポートすることを目的とした新しいライセンス体系を導入すると発表した。新ライセンス体系においては、バージョンに関わらずライセンスが適用されるようになり、1度ライセンスを購入すれば、将来新バージョンにアップグレードする際に追加のライセンス料を支払う必要がない。

また、サーバーをアップグレードする際の追加ライセンスの体系も刷新した。Sun Clusterのライセンス料は、サーバーの機種ごとに設定され、下位機種から上位機種にアップグレードする際に差分のライセンス料のみの支払いで引き続き利用が可能。従来は一部の機種にのみ提供されていたが、今回より全機種対応となる。

『Sun Cluster 3.1』のライセンス料は、サーバー1台あたり15万円から。また、他のアプリケーションとの組み合わせで使用する場合、別途オプションとしてデータサービス・エージェント・ライセンスが必要となる。

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