オンキヨー(株)は3日、パソコンとUSBで接続するAVシステム『WAVIO DESKTOP AV SYSTEM 700』を発表した。WAVIO DESKTOP AV SYSTEM 700は、FM/AMチューナーを内蔵し、USBでパソコンと接続するAVレシーバー『MA-700U(S)(※1)』とステレオスピーカーシステム『MS-700(Y)』、MA-700U(S)に付属するWindows用オーディオコントロールソフト『CarryOn Master』、および1ヵ月遅れ(SW-10A(Y)のみ8月中旬、ほかは7月中旬予定)で出荷されるサブウーファー『SW-10A(Y)』で構成される。CarryOn Master以外は単品でも購入可能で、価格はMA-700U(S)が3万9800円、MS-700(Y)が1万円、SW-10A(Y)が1万5000円。なお、オンキヨーのオンラインショップ“ONKYOサイバーショップ”では、黒で統一されたAVレシーバーとスピーカーのカラーバリエーションモデル『MA-700U(B)』『MS-700(B)』、およびCarryOn MasterからDVD再生ソフトとの連携機能を省いたオーディオキャプチャー&編集ソフト『CarryOn Music REMOTE Ver.3.50』(赤外線リモコン付き)が6800円となっている。
※1 製品名の後の(S)や(Y)、(B)は表面色(模様)を示す。Sはシルバー、Yは木目、Bはブラック『MA-700U(S)』 | 『CarryOn Master』 | |
『MS-700(Y)』 | 『SW-10A(Y)』 |
MA-700U(S)(B)は、FM/AMチューナーと外部オーディオ入力端子(アナログ2系統/デジタル3系統)/出力端子(アナログ1系統/デジタル1系統/ステレオスピーカー1系統/サブウーファー1系統)を内蔵し、ラジオ放送や外部音源をMP3(MP3 Pro)/WMA/Ogg Vorbisなどのデジタルデータに圧縮/変換(エンコード)と、伸張/再生(デコード)を行なうUSBオーディオシステム。5.1chの音場をステレオスピーカーで再現するバーチャルサラウンド再生システム“Theater Dimensional”(米ドルビーラボラトリーズ社と米デジタル・シアター・システムズ社の認可を取得済み)や、パルス性ノイズが混入しやすいデジタルデータからひずみの少ないアナログ波形を出力するというDSP(デジタル信号処理回路)『VLSC(VECTOR LINEAR SHAPING CIRCUITRY)』などを独自に開発、搭載しているのが特徴。定格出力は15W+15W、周波数特性は20Hz~20kHz。SN比は100dB(アナログ入力時)。デジタル入力可能なサンプリング周波数は32/44.1/48kHz、デジタル出力は32/44.1/48/96kHz。対応OSは、Windows Me/2000/XP。
付属のCarryOn Masterと組み合わせることで、パソコンのHDDにFM/AM放送や外部入力の音源を直接記録したり、タイマー録音(録音開始/終了)の設定が可能になるほか、録音の一時停止状態から、音声入力があると自動的に録音を開始し、無音状態が続くと自動的に録音を停止するといった、オーディオ機器に近い操作を実現する。また、DVD再生ソフト『WinDVD』と連動してヘッドフォンで聞く場合には“ドルビーヘッドフォン”、スピーカーで再生する場合には“Theater Dimensional”とバーチャルサラウンド機能を切り替えて利用できる“DVD PANEL機能”を搭載。これらの操作は、付属のリモコンで行なえるほか、キーボードからの入力をリモコンのボタンに記録して、キーボードやマウス代わりに操作することもできる。
MS-700(Y)(B)は、MA-700向けに開発された2ウェイ・バスレフ方式のステレオスピーカー。直径8cmのウーファーと2cmのホーンツィーターを搭載し、定格周波数範囲は80Hz~90kHz、定格インピーダンスは5Ω。本体は防磁加工されており、サイズと重量は、幅96×奥行き178×高さ245mm/1.8kg。
SW-10A(Y)は、専用端子でMA-700Uと接続することで、マスターボリュームに応じて低音のボリュームが連動し、50~200Hzの範囲で設定可能なハイカットフィルター(再生帯域の上限設定)も搭載する。再生周波数範囲は35~200Hz、入力インピーダンスは65kΩ。本体サイズと重量は、幅190×奥行き312×高さ299mm/7.6kg。
『MA-700U(B)』 | 『MS-700(B)』 |