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米コンポーネントソース、日本法人の設立を発表

2003年05月27日 16時07分更新

文● 編集部 内田泰仁

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米コンポーネントソース(ComonentSouce)社は26日、同日付けで日本法人の(株)コンポーネントソースを設立したと発表し、都内にて説明会を開催した。また日本法人の設立にともない、米コンポーネントソースが欧米を中心に展開しているコンポーネントのオンライン販売を行なうウェブサイトの日本版が日本法人により開設された。

コンポーネントソースの日本ウェブサイト

コンポーネントソースが取り扱うコンポーネントの数は現在1万以上で、販売しているコンポーネントのプラットフォーム内訳は、.NETが40%、ActiveXおよびCOMが49%、Javaが6%、Linuxが5%。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語によるワールドワイドサポートも設置している。米国本社のほか、ロンドンにもオフィスを構えており、日本法人は3番目の拠点となる。

説明会には米コンポーネントソースのCEO、サム・パターソン(Sam Patterson)氏、日本法人の代表取締役の佐多俊一氏、さらに、日本法人の立ち上げと同時に、技術提供やタイアップサイトの開設、製品販売を開始するパートナー企業である、日本BEAシステムズ(株)のCTSの伊藤敬氏、(株)翔泳社の取締役副社長の佐々木幹夫氏、グレープシティ(株)のマーケティング・コミュニケーション本部長の福地雅之氏が出席した。なお、グレープシティは同日、表計算コンポーネント『El Tabelle』(エルタブレ)の英語環境対応版をコンポーネントソースを通じて発売すると発表している。

米コンポーネントソースのCEO、サム・パターソン氏

プレゼンテーションを行なったパターソン氏は、「近い将来、日本市場は世界のコンポーネント市場の25%以上のシェアに拡大するだろう」とし、市場としての日本に期待を寄せていることを述べた。また、日本で開発されたコンポーネントを英語にローカライズし、コンポーネントソースを通じてワールドワイドに販売することで、日本の企業が海外へと進出する支援も積極的に進めていくとしている。さらに、日本法人の開設と、日本法人にバイリンガルのサポートスタッフを常駐させ日本語および英語でのサポートを行なうことにより、世界中のどこからでも24時間/週5日のサポートが可能になるという。

全世界を対象としたテクニカルサポートの分担図。日本法人は日本~インドのアジア地区、オーストラリア地区などを受け持つという
コンポーネントソース代表取締役、佐多俊一氏

日本法人代表取締役の佐多氏は、日本版ウェブサイトの概要紹介を行なった。これによると、日本版ウェブサイトは、従来米コンポーネントソースが行なってきたウェブでの展開をベースに、代引きによる決済など日本固有の商習慣なども考慮した、日本法人独自の企画によるものだという。

佐多氏によると、コンポーネントソースのウェブサイト(欧米版)を利用しているユーザーは、欧米を中心に50万人程度おり、数百人という単位だが、日本のユーザーも含まれており、年間数千万円の売り上げがあるという。従来サイトではドル建て決済となっていたが、日本版サイトであれば円建てで決済が可能になる。また日本版サイトでは、ダウンロード購入したコンポーネントをCD-Rに書き込んで発送する有償オプション、展示会場などで配布するクーポンによる割引サービスなども用意されている。

日本法人としては、向こう3年間は5億円/年程度の売り上げを目標としており、来年度の黒字化を目指したいとしている。

グレープシティ(株)のマーケティング・コミュニケーション本部長の福地雅之氏(左)、(株)翔泳社の取締役副社長の佐々木幹夫氏(右)日本BEAシステムズ(株)のCTSの伊藤敬氏
説明会に出席したパートナー企業の代表者

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