ここからは、実際に製品を使っているユーザーの感想を聞いてみよう。今回は代表として、ライターの那須涼介氏にご登場いただいた。
主に「PC Explorer」誌で原稿を執筆しているPC系何でもライター。ただし、最近では自宅でPCを触る時間は極端に減り、RDで溜め込んだ映像を視聴することに専念。ついには、TVを横に2台並べ、ゲームをしながらTVを見る、ニュース番組をチェックしながら、RDに録画した番組を見る、などの高度なテクニックを習得するに至った。
ユーザーズインプレッション
――那須さんは『RD-XS30』を実際に自宅で使ってるんですよね
はい、昨年の10月に通信販売で購入しました。その後、『RD-XS40』がでたんですけど、大きな違いは“ネットdeナビ”がついているかいないかですね。
――当時はいくらくらいだったんですか?
8万2000円くらい。その時点ですぐに手に入れることができて安いのは通販しかなかった。
――購入ポイントは?
ネットで見たりして研究したんですけど、どう考えてもRDが良さそうだった。
――具体的には?
たくさん録画して保存するのに便利なのがRDだったんですよ。『RD-XS30』はプレイリストっていう仮想のファイルを作って、ダビングを行う。
番組のCMカットする時は番組ファイルを直接加工してCMを削除した方がわかりやすいんですが、東芝はそんなことしてもし失敗したら、一生取り返しがつかないという発想ですよね。例えば音楽番組のタモリが喋ってるところだけ削除して、ハロプロ分だけを保存したいと。そのときにうっかりハロプロ部分を削除してしまったら、その日、もう眠れない人もいるじゃないですか(笑)。あとは、東芝だと複数の番組タイトルから取り出せる。例えば、音楽番組で先週分、先々週分、今週分のなかからハロプロ分だけを取り出してプレイリストにできるんです。
他にビットレートを細かく選ぶことができる点が気に入りました。特に便利なのが、CSのアニメ専用って言われている設定なんですけど、3Mbps(4Mbps)以下だと普通のやつは360×480ドットになるんですけど、RDは3Mbps~3.8Mbpsのときに480×480ドットになる。そのかわりDVD-Rには焼けないんですけど…。それで3.2Mbpsで録画してアニメがちょうどDVD-RAM1枚に7話入る。そういう細かいところの気が利いている。
――実際に使ってから、これはいいと気がついた点は?
ソフトの使い勝手がいいんじゃないですかね。編集が簡単だったり…。
クイックメニュー |
――クイックメニューは便利ですか?
便利ですよ。普通はメイン機能から順番に枝分かれして、階層的に一個一個メニューを再度戻らなきゃいけないんですけど。東芝のはどこの階層にいっても、クイックメニューっていうボタン、つまり右クリックメニューみたいなものがあって、そこでできる機能が即座に出てくるんで、やりたいことがすぐにできる。
――例えばそれはどういうときに便利なんですか?
例えば“見るナビ”っていうのはサムネイルで1画面に6つのタイトルがでてくるんですけど、そこでクイックメニューを出すと、チャプター作成、タイトル入力、ダビングとか一気にガーっとでてくる。その録画番組に対してできることがでてくるんですね。とにかく何かしたいことがあればクイックは便利。
あとは、やっぱりDVD-RAMが便利なんじゃないですかね。RAMは完全にHDDのバックアップメディアになってるんですよ。HDDでも、ハロプロ編集したいと思っててても容量がなくなったりした時は、とりあえずRAMにコピーしとけばいい。HDDにもどすときも無劣化でHDDに戻せるし…。
――同時に2つのことが可能というけれど、制限は?
録画しながらDVDとかHDDを見たりはできるんですけど、コピーはできないですね。
あとRDの思想の徹底しているところは、“録画予約最優先主義み”たいのがあって、ほかの作業してても録画予約の5分前になると中断されてしまう。だって、編集の作業なんていつでもできるけど、予約録画しようと思ってる番組は一生に1回しか流れないかもしれないですよね。
――録画予約がはじまってもDVDは見れるわけでしょ
見るのは問題ないんですけど、たとえば編集とかRAMへのコピーとかやってる途中でも、録画予約の時間がきたら録画をはじめちゃうんですよ。ビデオデッキ時代にタイマーボタンってあったじゃないですか?あのタイマーボタンもないんですよ。
――へー何で?
録画予約の時間がきたら、何がなんでも録画をはじめる。だってそうじゃないですか?うっかり編集にはまってて録画予約の時間忘れてたら泣くでしょ。警告はあるかもしれないけど、警告の瞬間トイレに行ってるかもしれないし。
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