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ソニーマーケティング、個人の生産性向上にフォーカスした“Business Solution 2003”を開催

2003年05月16日 03時34分更新

文● 編集部 阿蘇直樹

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ソニーマーケティング(株)は15日、企業向け製品やサービスを紹介するイベント“Business Solution 2003”を東京ドームシティで開催した。

“Business Solution 2003”会場中央デモのようす。
“Business Solution 2003”会場中央では定期的にデモが行なわれ、多くの来場者の関心を集めていた

“Business Solution 2003”は、“企業における「個人」の生産性・創造性向上を目指して”をテーマに、企業向け製品やサービスを紹介するイベント。店舗ソリューションゾーン、オフィスソリューションゾーンを中心に、業務用コンテンツ作成/編集システムやディスプレイ、ビデオ会議システム、ネットワークサービスなど、ソニー(株)およびパートナー各社の製品やサービスを展示している。

会場中央の店舗ソリューションゾーン、オフィスソリューションゾーンでは、ビデオ会議システム『PCS-1』やポータブルファイルサーバー『FSV-PGX1』、非接触ICカード『Felica』などを紹介していた。

ポータブルファイルサーバー『FSV-PGX1』 データプロジェクター『VPL-CX5』
3月に発売されたポータブルファイルサーバー『FSV-PGX1』。会議中に手元のマシンにある資料をほかのマシンと共有するといった用途を紹介していた会議室のイメージ。中央にあるデータプロジェクター『VPL-CX5』は、XGA解像度に対応し、高解像度のPCで作成したデータをそのまま表示できる
ビデオ会議システムのデモ Felica
ビデオ会議システムのデモ。左側のスクリーンにPCの画像、中央に相手先の映像、右側にはコクヨ(株)が販売している、ホワイトボードに書き込んだ図表をPCに転送する『mimio』の画面が表示されている女性が手にしているのは、非接触ICカード『Felica』を利用した社員証サンプル。『Felica』については、入退室管理や勤怠管理、電子マネー“Edy”と組み合わせた電子決済などが紹介された

パソコンとの接続もサポートするビデオ会議システム

会場奥では、先のデモで紹介されたビデオ会議システム『PCS-1』と周辺機器や、企業向けに長期間のサポートが付属するPCなどが展示されていた。

『PCS-1』は、有効画素数38万画素のカメラユニットと、MPEG-4エンコーダーと通信機能を持つ制御ユニットで構成されるシステム。最大10地点まで同時接続ができる。また、オプションのデータソリューションボックス『PCS-DSB1』と組み合わせることで、パソコンの画像をXGA解像度で送受信することもできる。『PCS-1』は6月1日に発売予定で、価格は69万8000円となる。

ビデオ会議システム『PCS-1』 『PCS-DSB1』
ビデオ会議システム『PCS-1』。カメラユニットとエンコーダーユニットで構成される。写真では専用スタンド『PCS-STP1』を利用して壁際に設置している『PCS-1』のオプションとして用意されている、データソリューションボックス『PCS-DSB1』。パソコンの画像をXGA解像度で送受信するためのエンコーダー/デコーダーを内蔵している。『PCS-1』と別に提供するのは、パソコンを接続したり取り外したりするため、壁際に設置する『PCS-1』とは別に机の上に置けるようにしたかったからだという

企業向けパソコン“バイオ ビジネスパーソナルモデル”は、店頭販売製品と異なり、4年間の無償修理などを含む長期のサポートが付属するのが特徴。また、プレインストールソフトについても、店頭販売される製品と異なり、Word、Excel、Outlookだけでなく、PowerPointなどを含むOffice製品のインストールサービスもあるという。

企業向けパソコン“バイオ ビジネスパーソナルモデル” 長期サポートの説明図
企業向けパソコン“バイオ ビジネスパーソナルモデル”。通常の個人向けモデルと同じラインナップが用意されている“バイオ ビジネスパーソナルモデル”のための長期サポート“バイオ セーフティパスポート”。通常のメーカー保証1年間に加え、最長4年間の修理サービスを利用できる

リモート管理サービスを利用できるLinuxサーバー“DigitalGate”

会場左手のネットワークサービスゾーンでは、ソニーのネットワークサービス“bit-drive”で利用できるLinuxサーバ“DigitalGate”などを展示していた。

『DigitalGate』は、カーネル 2.4系のLinuxをベースに、ファイアーウォール、DNS、DHCP、ウェブ、メール、FTP、プロキシーなどのサーバー機能や、リモートアクセス管理機能、(株)ネオジャパンのグループウェア『desknet's』などを利用できる、中小事業所向けのサーバー。ソフトウェアのアップデートやシステム管理を含むサポートは、すべてネットワーク経由で提供されるため、顧客はユーザーの管理やファイルアクセス権の管理といった操作以外は特に行なう必要がない。利用料金は月額3万円から。

Linuxサーバー“DigitalGate” “DigitalGate”のPRAポートフォワードによるリモートアクセス機能
Linuxサーバー『DigitalGate』。ウェブベースの管理インターフェースを持つ。また、設定情報をメモリースティックに保存できるのが特徴“DigitalGate”のPRAポートフォワードによるリモートアクセス機能。自宅からグループウェアに安全にアクセスするといった使い方ができる

ラジコンヘリ+ハイビジョンカメラで迫力の映像を

会場右側のパートナー企業ブースで目を引くのが、(株)インターソリューションズのハイビジョンカメラ搭載ラジコンヘリコプターだ。撮影ユニットと制御ユニットを切り離したハイビジョンカメラとテープデッキをヘリコプターの下部に取り付けて撮影する。映像は機体に設置したデッキに保存されるほか、圧縮した画像が地上のオペレーターに送信される。操作はヘリコプターのオペレーターとカメラのオペレーターの2人で行なう必要がある。同社コンテンツクリエイション営業本部 テクニカル営業部/技術部部長の宮田宏美氏によると、航空法の規制により、通常の有人ヘリコプターは市街地で150m以下に降下できないが、このシステムを利用すると、市街地でも地上すれすれから上空まで自由に撮影できることがメリットだそうだ。1回の連続撮影時間は約30分で、利用可能範囲はヘリコプターのオペレーターが目視できる範囲となる。このシステム自体の販売は行なわれておらず、利用する場合はヘリコプターのオペレーターを含めてレンタルする必要がある。利用料金は50万円から。

ハイビジョンカメラ搭載のヘリコプター カメラユニット部
ハイビジョンカメラを搭載するラジコンヘリコプター。最大約30kgまでの荷物をつり上げて飛行できる。機体のエンジンにはオルタネーターが取り付けられており、12Vの電源を供給できる。1機約1000万円ほどだそうだ。カメラユニット。2本のアルミ製の柱の下にカメラの撮影ユニットがあり、柱の上に制御ユニットとレコーダーが設置されている
撮影ユニット 離陸風景
撮影ユニット部。360度回転するほか、上下方向にも90度動作する撮影ユニットが本体下部に取り付けられているため、離着陸時には2つの脚立を用意し、撮影ユニットが地面に触れないようにする必要がある。通常のラジコンヘリコプターと比べて、離着陸の難易度はかなり高いそうだ

“Business Solution 2003”は、通常の企業向け製品の展示会と比べ、見たり触れたりして楽しめる展示が多いようだ。東京会場では16日まで開催され、そのあと名古屋会場(名古屋国際会議場 白鳥ホール)で29、30日、大阪会場(ハービス大阪地下2階 ハービスホール)で6月5日、6日にそれぞれ行なわれる。入場は無料だが、ウェブサイトを通じた事前登録が必要だ。

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