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エイチアイとバンダイネットワークス、505iシリーズ端末各社向けに3Dポリゴンエンジンの新バージョンを供給

2003年05月14日 16時36分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)エイチアイとバンダイネットワークス(株)は14日、両社が共同展開を行なっている3Dポリゴンエンジン『Mascot Capsule Engine/Micro3D Edition』の新バージョンである『Mascot Capsule Engine/Micro3D Edition Ver.3』を、(株)NTTドコモ向けに505iシリーズ携帯電話端末を製造するメーカー6社(シャープ(株)、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)、日本電気(株)、パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)、富士通(株)、三菱電機(株)に供給すると発表した。このライセンス契約は、バンダイネットワークスがメーカー各社と締結している。

従来の単一キャラクターを3D表示するVer.2に対し、今回発表されたVer.3は、Z軸を導入したことで背景まで3D化することが可能。モデルの形に奥行きを出し、立体感のある動作を可能にする“透視投影”や、3Dモデルを作成しなくても線/点/三角/四角のポリゴンを表示できる“Low Level API”、単色の部分はUVやBMPが不要となる“Flat Color Polygon”、ひとつのシーン上に複数の3Dモデルを配置/表示できる“マルチモデル”、ひとつのモデルに複数のテクスチャーを設定できる“マルチテクスチャ”、アクションと同期してテクスチャーが変化することで表情豊かなキャラクターを作成できる“テクスチャアニメーション”といった機能を搭載する。また、従来は128×128以下だったテクスチャーサイズが256×256となった。

マルチモデル
ひとつのシーン上に複数の3Dモデルを配置/表示できる“マルチモデル”
テクスチャアニメーション
アクションと同期してテクスチャーが変化することで表情豊かなキャラクターを作成できる“テクスチャアニメーション”

Ver.3の必要エンジンスペックは、CPUが32bit整数演算が可能で60MHz程度のクロックを持つもの、メモリーが100~150KB。このVer.3を505iシリーズに搭載することで、ユーザーはゲーム機レベルの3Dゲームを携帯電話端末上で楽しめるという。両社は、このVer.3の機能を利用したエンターテイメントコンテンツを共同開発し、505iシリーズ発売に合わせて、順次サービスを開始するとしている。

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