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ソニー、“バイオノート”シリーズの夏モデルを発表

2003年05月14日 21時56分更新

文● 編集部 内田泰仁

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ソニー(株)は14日、ノートパソコン“バイオノート”シリーズの新製品として、新たにシリーズに加わった“バイオノートTR”および従来モデルの強化版となる“バイオノートGR”“バイオノートFR”“バイオノートZ”“バイオノート505”を発表した。

“バイオノートTR”『PCG-TR1/B』

新規モデルの“バイオノートTR”『PCG-TR1/B』は、“バイオノートC1”や“バイオノートSR”といったモバイルノートをベースに、“バイオ”シリーズが得意とする映像関連の機能やコミュニケーションカメラを取り入れた、“見る楽しさ”と“どこでも使える快適”をコンセプトとした製品だという。本体色は白を基調とし、本体サイズは“バイオノートC1”と“バイオノートSR”の中間程度となる幅270.4×奥行き188.4×高さ36.5mm(最薄部34.7mm)/重量1.39kgで、DVD-ROM&CD-R/RWコンボドライブ(DVD-ROM読み出し8倍速、CD-ROM読み出し24倍速、CD-R書き込み8倍速、CD-RW書き換え4倍速)を内蔵する。液晶ディスプレーは、映像再生の美しさを重視して、バックライトの光を取りこぼしなくかつムラなく液晶管面に導く導光板や光の透過効率を高めたプリズムシート、より明るい画面表示を可能にする低反射グレア偏光板、高出力ながら小型化と低発熱とを実現したバックライトのインバーターを使用し、凹凸により外光を拡散する変わりにコントラストの低下を招く正反射防止フィルターを使用しない代わりに外光の乱反射を防ぐ新開発のARコートを用いるなどして、従来の同社製品よりも高輝度・高コントラスト化が図られているという液晶パネル“クリアブラック液晶”を採用。画面サイズは10.6インチワイドで、表示解像度/色数は1280×768ドット/1677万色。液晶ディスプレー上部には、1/5.5インチVGAプログレッシブ方式CMOSセンサーを採用した総画素数37万(有効31万画素)のビデオカメラを内蔵する。また、ステレオスピーカーを液晶上部に装備している。

そのほかのハードウェアスペックは、CPUが超低電圧版Pentium M-900MHz、チップセットはインテル855GM(ビデオ機能内蔵、ビデオメモリーは最大64MBをメインメモリーと共用)、メモリーは256MB(DDR SDRAM)、HDDは30GB(Ultra ATA/100接続)をそれぞれ搭載する。インターフェース類は、PCカードスロット(TypeII×1)、マジックゲートおよびメモリースティックPRO対応のメモリースティックスロット×1、USB 2.0×2、i.LINK(IEEE 1394)×1、バイオ関連周辺機器専用のDC OUT×1。通信機能は、IEEE 802.11a/b対応のワイヤレスLAN、10/100BASE-TXの有線LAN、V.92対応の56kbpsモデム、Bluetooth 1.1を持つ。バッテリーにはリチウムイオンバッテリーを使用し、バッテリー駆動時間は標準のバッテリーパック(S)で約4.5~7時間、オプションのバッテリーパック(L)で約7~10時間(いずれもソニーの独自基準による測定値、駆動時間は省電力モードの設定により異なる)。

プレインストールのソフトは、自宅の“バイオ”シリーズのパソコンが録画したテレビ番組をインターネットを介して視聴することができる『VAIO Media Ver.2.5』や、DV動画/静止画入出力および簡易編集ツール『DVgate Plus Ver.1.0』、ドルビーバーチャルスピーカー/ドルビーヘッドホン対応のDVD-Video再生ソフト『WinDVD 4 for VAIO』などの映像関連ソフト、『Microsoft Office XP Personal』、『電車でGO!』『アルカノイド』などのゲーム、ビジュアルコミュニケーションツール『With You Call Ver.2.0』など。OSはWindows XP Home Edition(SP1)を搭載する。

出荷開始時期は6月7日。価格はオープンプライスで、編集部による予想実売価格は23万円前後。なお、ウェブダイレクト販売のソニースタイルオリジナルモデルも用意され(製品型番は『PCG-TR1/P』)、OSがWindows XP Professional(SP1)で、『Microsoft Office XP Personal』がプレインストールされないといった点が店頭モデルと異なる。

ソニースタイルでは、アメリカのバッグメーカーであるTUMIと共同開発した“バイオノートTR”専用のオリジナルブリーフケース(モバイルバック)を発売する予定
お詫びと訂正:記事公開当初、本稿に記している各機種のバッテリー駆動時間につい て、JIETA測定法1.0による測定結果と表記しておりましたが、正しくは現在掲載して いるとおり、ソニー独自基準による測定結果でした。ここに訂正し、お詫び申し上げ ます。(5月14日)

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