日本SGI(株)は、文部科学省が2002年より開始した“戦略的基盤ソフトウェアの開発”プロジェクトのソフトウェア開発マシンとして、Linux対応Itanium 2サーバ『SGI Altix 3700』が採用されたことを発表した。
“戦略的基盤ソフトウェアの開発”プロジェクトは、文部科学省が2002年より開始した“文部科学省ITプログラム”の一環として、東京大学生産技術研究所を中心に産学官連携で行なわれているプロジェクト。2006年までの5カ年計画で、以下7つの研究テーマに関する基礎研究や、ミドルウェアの実用化研究、人材育成などを行なう。
- 次世代量子化学計算
- タンパク質-化学物質相互作用解析
- ナノシミュレーション
- 次世代流体解析
- 次世代構造解析
- 統合プラットフォーム
- HPCミドルウェア
今回納入された『SGI Altix 3700』は、64基のCPUを搭載しており、東京大学生産技術研究所の計算科学技術連携研究センターで、おもに同プロジェクトのソフトウェア開発プラットフォームとして利用される。日本SGIのプレスリリースによると、『SGI Altix 3700』が同プロジェクトに採用された理由として、以下のような理由があるとしている。
- 開発成果物をフリーソフトウェアとして提供するため、Linuxサーバが選定されたこと
- 科学技術計算分野で高性能を発揮するシステムであったこと
なお、開発の成果はフリーソフトウェアとして公開し、サポートやカスタマイズ、製品版の販売は、同プロジェクト参加企業の出資で設立されたアドバンスソフト(株)が行なう予定。
