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オープンソースドキュメンタリー映画『REVOLUTION OS』は日本語字幕もオープンソース?

2003年04月14日 00時00分更新

文● 編集部

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(株)ニューズベースは、2001年に公開されたオープンソース/フリーソフトウェア運動に関するドキュメンタリー映画『REVOLUTION OS』の日本語版DVDを8月22日に発売すると発表した。

『REVOLUTION OS』は、J.T.S.Moore氏が監督し、Linus Torvalds氏やRichard Stallman氏、Eric Raymond氏といったオープンソース/フリーソフトウェア運動のキーマンへのインタビューを収録したドキュメンタリー映画。2001年のLinuxWorld New Yorkでプレビュー版が公開されたのを皮切りに、米国やヨーロッパの映画祭だけでなく、オープンソース関連のイベントや、米IBM、米Hewlett Packardといった企業で上映されている。英語版DVDおよびビデオはすでにThinkGeekを通じて販売されているが、DVD版はすでに品切れ状態で、4月16日の入荷を待たなければならない状態だ。英語版DVDには、85分にわたる本編に加え、70分の追加インタビューや113ページのフリーソフトウェア/オープンソースに関するドキュメント、Richard Stallman氏が作詞した“The Free Software Song”のミュージックビデオ(演奏はthe GNU/Stallmans)などが収録されている。

『REVOLUTION OS』の日本語版制作にあたっては、(株)日経BPと(株)パサタが協力し、4月下旬から6月末まで日本語訳を一般に公募するプロジェクトを行なう。日本語訳への参加希望者は、仮翻訳された字幕ファイルをダウンロードし、パサタの字幕付きストリーミング映像を見ながらよりよい訳をポストすることになる。ストリーミング画像はReal Media形式(64/128/300kbps)で、仮翻訳はジャーナリストの長野弘子氏が行なっている。また、このプロジェクトのオフィシャルサイトは、日経BPのニュースサイト“日経BP BizTech”に設置される予定だが、現在のところURLなどは明らかにされていない。

最終的にリリースされる日本語版『REVOLUTION OS』では、このプロジェクトで寄せられた訳をもとに、どの訳を採用するかを検討し、日本語字幕を作成し収録するという。ニューズベースは、このプロジェクトを通じて、より正確な解釈、翻訳の実現を目指しているといい、「いわば映画作品自体を“オープンソース化”するという画期的な試み」(ニューズベースのプレスリリースより)であるという。なお、日本語版『REVOLUTION OS』は3900円で、ニューズベースのDVD販売サイト“nowondvd.net”で販売される予定。

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