(株)ヒューリンクスは、米Gaussianが開発した量子化学計算ソフト『Gaussian 03』と、『Gaussian 03』の計算結果を可視化するソフト『GaussView 3.0』を4月21日に発売する。
『Gaussian 03』は、実験データによる経験的パラメータを使用することなく、分子の化学構造や反応をシミュレートするソフト。蛋白質などの大きな分子を複数の層として扱い、それぞれの層を異なる精度で計算するという計算法“ONIOM(Our own N-layered Integrated molecular Orbital and molecular Mechanics)法”により、大きな分子の反応についてもシミュレーションできるのが特徴だ。『Gaussian 03』では、この“ONIOM法”のアルゴリズム改良や外部プログラムのサポートといった機能強化が行なわれている。
『GaussView 3.0』は、『Gaussian 03』に対応した操作インターフェイスをもち、データ入力や操作、計算結果の可視化を行なうソフト。スクリプトによるジョブの自動化などを新たにサポートしている。
『Gaussian 03』、『GaussView 3.0』ともに、動作環境はRed Hat Linux 7.2/8.0、Solaris 9、AIX 5.1、Tru64 UNIX 5.1など。価格は未定。ほかにWindows版の『Gaussian 03 W/GaussViewW 3.0』、Mac OS X版の『Gaussian 03 M/GaussViewM 3.0』も同時に発売される。