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「DMC-FZ1」(以下FZ1)は、今までの“LUMIXシリーズ”よりさらに新機能が満載された意欲的なモデルになっている。CCDは、エントリークラスともいえる有効200万画素だが、新開発の“ヴィーナスエンジン”という画像処理エンジンを搭載して、描写力の向上と画像の記録スピードアップを図っている。そこで、撮影した画像を見ると、確かにその効果は表われていて、色の境界線のにじみが極めて少なくなっている。色味は、派手さはないものの自然な感じの発色になっている。
自慢のライカレンズ
遊べるデジカメに仕上がった
富士写真フイルム「FinePix S304」レビュー。写真をクリックすると当該記事に移動します。 |
オリンパス光学工業「CAMEDIA C-720 Ultra Zoom」レビュー。 |
Panasonicのデジタルカメラといえば、“ライカレンズ”。それも今回のFZ1には光学12倍ズームの“ライカDCバリオエルマリート35~420mm F2.8(35mmフィルムカメラ換算時)”というこれまでにない、超望遠ズームレンズが付いている。しかも、そのレンズには手ぶれ補正機能まで装備されており、420mm相当という超望遠で手持ち撮影が可能になっている。しかも、420mm時でも1.2mの最短撮影距離なので、背景を派手にぼかしたい時などに便利だろう。
写真1 電子ファインダーと液晶モニタともに、視野率100%を確保。ファインダー横の“OPEN”ボタンは、内蔵フラッシュのポップアップボタン。 | 写真2 ポップアップする内蔵フラッシュは、パンタグラフ式で勢いよくせり上がる。この状態でないと、十字キーにあるフラッシュのモード切替機能が使えない。 |
望遠レンズでは、必要ない光に対する遮光が重要で、レンズフードは必需品なのだが、広角側の焦点距離が35mmなため、充分には長くフードを被せられない。そのため広角時でも画面内に写りこまないようにフードの形状がチューリップの花弁状に加工されたものが同梱されている。このフードは、レンズ先端に同じく同梱のレンズフードアダプターを取り付けてから、バヨネット式にねじ込むタイプなのだが、取り付けた状態でもレンズキャップの取り付け取り外しが出来るように工夫されている。とてもユーザーの使用状況を考えた設計になっていた。レンズキャップを取り付けた状態で電源をONにしても、沈胴式レンズの繰り出しを邪魔することがない。その代わり、背面モニタが真っ暗でも、故障かどうか疑う前にレンズ先端を確認する必要があるだろう。このレンズフードアダプターはこのほかにも、別売のレンズ保護用のプロテクターや、NDフィルターを取り付けられるようにもできていて、常時つけたままでの使用をお勧めする。
サンプル写真1 家の3階から近くの電柱にとまったヒヨドリを420mmの状態で撮影したもの。曇りで、シャッタースピードは速くできない状態(1/60秒)での手持ち撮影でも、手ぶれは確認できない。 | サンプル写真2 マクロモード時、レンズ前から5cmまでの接写が可能。ただし、5cmまで近寄ると、レンズフードの陰が出やすくなるので、外してから撮影したほうがいいだろう。 |
撮影機能はシーンモードやAFポジション選択機能など一通りのものは搭載されている。これ以上欲しい機能は、このカメラにはもうないだろう。店頭小売価格は6万円弱くらいではないかと思うのだが、200万画素CCDクラスのデジカメとしては決して安くはない。しかしそれ以上の機能を搭載しているのは間違いなく、充分元が取れそうな遊べるデジカメになっているのではないかと思う。
LUMIX DMC-FZ1の主なスペック | |
製品名 | LUMIX DMC-FZ1 |
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撮像素子 | 約211万画素CCD(有効約200万画素) |
絞り | F2.8 |
焦点距離 | 4.6~55.2mm(35mmフィルムカメラ換算時:35~420mm) |
ズーム | 光学12倍、デジタル最大3倍 |
記録画素数 | 最大1600×1200ドット |
記録メディア | SDカード/MMC |
液晶モニタ | 1.5型(約11.4万画素) |
バッテリ | 専用リチウムイオン充電池 |
サイズ | 114(W)×70.3(H)×83.3(D)mm |
重量 | 約318g(電池、メディア除く) |