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マイクロソフト、岡山市で“岡山経革広場”の提供を開始――岡山ドーム前で発表式典も開催

2003年04月07日 15時36分更新

文● 編集部

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マイクロソフト(株)は3日、中堅/中小規模企業を対象に情報やサービスを提供するビジネスポータルサイト“経革広場”の地方自治体への展開を開始すると発表した。これは、同社が2001年10月から推進している“全国IT化推進計画”の一環として2002年12月に開始したもので、同社がビジネスポータルサイトを提供し、その運営を各地方の地場パートナーが行ない、独自の行政やサービスなどの情報提供を各地方自治体が行なう。

今回、自治体として初めて岡山市から支援を得て、“経革広場”を利用した地方自治展開の最初のビジネスポータルサイトとして“岡山経革広場”を7月に開設すると発表した。岡山市は、独自に保有する光ファイバー網“情報水道”を中心として、学校/企業/家庭の情報化を推進しており、“岡山経革広場”では、岡山市の中小企業にビジネス情報サービスを提供し、市内外、他県との取引拡大に寄与することを目的とするという。

“岡山経革広場”では、“経革広場”の基本機能と独自の行政サービス情報を提供し、当初は電気工事業を始めとする設備業の情報提供を中心とする。提供するサービスは“マーケットプレイス”“製品カタログサービス”“部品カタログサービス”“助成金検索申請サービス”“税務Q&A”、“経営情報”を予定しており、企業は無料で利用できる。運営は、当初(株)システムズナカシマ(岡山市)が行なうとしており、段階的な実証実験を5月に開始するという。

今後は市内の業界団体と共に業界に特化した情報やサービスを提供する予定としている。

“岡山経革広場”の発表式典を開催

岡山ドームの前で発表式典を開催
岡山ドームの前で発表式典を開催

今回の発表を受けて、5日に“岡山経革広場”の発表式典が開催された。同日付けで開催された“岡山ドーム”のオープニング記念式典に併せて、岡山ドーム(岡山市北長瀬表町1-1-1)の前で行なわれ、岡山市市長の荻原誠司氏、岡山県電気工事工業組合理事長の市村嘉一郎氏、システムズナカシマ会長の中島博氏、マイクロソフト取締役の眞柄泰利氏が出席した。

眞柄氏
マイクロソフト取締役の眞柄氏

最初に挨拶に立ったマイクロソフト取締役の眞柄氏は、“e-Japan構想”の考え方に賛同し、2002年から進めている3つの施策を説明。ひとつはITキャラバンの10トントラックが2002年9月から全国約150ヵ所を回っていること、もうひとつは2001年の岡山を第1弾として、今年2月には千代田区の公立小中学校がすべてブロードバンドスクールとなったこと、そして2002年12月に開始した“経革広場”で情報発信だけでなく実際にものを売買できるサービスを提供していることを説明し、岡山経革広場を第1弾として地方展開することでますます地方のIT化へ貢献していきたいと述べた。

萩原氏
岡山市長の萩原氏

また、岡山市長の萩原氏は、経革広場の地方展開として岡山が第1弾となることは同市にとって歴史的なこととし、今後もITに関して全国をリードしていきたいと抱負を語った。

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