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MTU2400/MTV1200HX

MTU2400/MTV1200HX

2003年04月08日 14時09分更新

文● 伊藤 裕也

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MTV1000に後継モデルが登場!

MTV1200HX
写真5 「MTV1200HX」本体。サイズは168×107mmのハーフPCIサイズとなっている。MTV1000(212×107mm)よりも長さが短くなった。

 MTV1200HXの位置付けは、従来の「MTV1000」の後継、MTV2000、MTV2200SXの下位機種となる。MTV2000やMTV2200 SXにある3D Y/C分離は省かれているが、MTV1000からは「ゴーストリダクション機能の搭載」「非圧縮データによるダイレクトオーバーレイのサポート」「新しいコントロールソフトウェア」の3つが追加されている。

ブラケット部
写真6 ブラケット部。左からアンテナ用Fプラグ、S-VIDEO入力、RCA音声入力、音声出力(ピンジャック)が並ぶ。

 ゴーストリダクションは、MTV2000やMTU2400にも搭載されている「10Tap デジタルゴーストリデューサ」回路により実現している。最大10ものゴーストを軽減できるので多重映りにも対応可能だ。山間部やビルの近くなど、電波状態の悪い地域に住んでいるユーザーには喜ばしい機能強化といえよう。

 続く非圧縮データによるダイレクトオーバーレイとは、TVチューナからの映像信号を録画用とオーバーレイ表示用のふたつに分岐することで、MPEG-2による録画処理を実行する場合でもオーバーレイ表示は非圧縮のデータで行うもの。これにより録画時でも普段の視聴時と変わらない品質で映像を表示できる。またTV表示のためにMPEGデータのデコードが不要なため、CPUに対する負荷が軽い点もうれしい。



TVチューナ
写真7 TVチューナにはMTU2400と同じコンパクトタイプのものを採用。ドータボードにはパナソニックのMPEG-2エンコーダチップ「MN85560」とNECの「D64031AGJ」チップを搭載。

 最後の新しいコントロールソフトウェア「Feather G-Spec.」は、別売りのMTVシリーズ用リモコン「CRM-1」に付属していたコントロールソフト「Feather」がベースになっている。リモコンスタイルのシンプルなインターフェイスながら予約録画から録画したビデオの管理まで一通り対応する。ダイレクトオーバーレイによりMPEGデータのデコードなしに映像を表示できることとの相乗効果で、動作は非常に軽快だ。

Feather G-spec. 設定画面
画面3、4 MTV1200HXから初搭載となる「Feather G-spec.」のユーザーインターフェイスはリモコンのようなシンプルなものだ。オプション設定はツリー構造により変更したいものに即座にアクセスできる。

 価格は4万2800円。実売は3万円台後半といったところ。軽快な動作と価格を考えれば、MTV1200HXは多くの人にとって魅力ある選択肢のひとつとなるだろう。

MTU2400/MTV1200HXの主なスペック
製品名 MTU2400 MTV1200HX
インターフェイス USB 2.0/1.1 PCI
画質補正機能 3D Y/C分離、3Dノイズリダクション、TBC、ゴーストリダクション ゴーストリダクション
フレームサイズ(ドット) 720×480/704×480/352×480/352×240 720×480/352×480/352×240
ビデオビットレート MPEG-2(720×480/704×480):15~4Mbps、MPEG-2(352×480/352×240):8~2Mbps、MPEG-1(352×240):1.8~1.168Mbps MPEG-2(720×480):15~4Mbps、MPEG-2(352×480/352×240):8~2Mbps、MPEG-1(352×240):1.8~1Mbps
オーディオフォーマット ドルビーデジタル(AC-3)/MPEG-1 Layer2/リニアPCM MPEG-1 Layer2/リニアPCM

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