MTV1000に後継モデルが登場!
写真5 「MTV1200HX」本体。サイズは168×107mmのハーフPCIサイズとなっている。MTV1000(212×107mm)よりも長さが短くなった。 |
MTV1200HXの位置付けは、従来の「MTV1000」の後継、MTV2000、MTV2200SXの下位機種となる。MTV2000やMTV2200 SXにある3D Y/C分離は省かれているが、MTV1000からは「ゴーストリダクション機能の搭載」「非圧縮データによるダイレクトオーバーレイのサポート」「新しいコントロールソフトウェア」の3つが追加されている。
写真6 ブラケット部。左からアンテナ用Fプラグ、S-VIDEO入力、RCA音声入力、音声出力(ピンジャック)が並ぶ。 |
ゴーストリダクションは、MTV2000やMTU2400にも搭載されている「10Tap デジタルゴーストリデューサ」回路により実現している。最大10ものゴーストを軽減できるので多重映りにも対応可能だ。山間部やビルの近くなど、電波状態の悪い地域に住んでいるユーザーには喜ばしい機能強化といえよう。
続く非圧縮データによるダイレクトオーバーレイとは、TVチューナからの映像信号を録画用とオーバーレイ表示用のふたつに分岐することで、MPEG-2による録画処理を実行する場合でもオーバーレイ表示は非圧縮のデータで行うもの。これにより録画時でも普段の視聴時と変わらない品質で映像を表示できる。またTV表示のためにMPEGデータのデコードが不要なため、CPUに対する負荷が軽い点もうれしい。
写真7 TVチューナにはMTU2400と同じコンパクトタイプのものを採用。ドータボードにはパナソニックのMPEG-2エンコーダチップ「MN85560」とNECの「D64031AGJ」チップを搭載。 |
最後の新しいコントロールソフトウェア「Feather G-Spec.」は、別売りのMTVシリーズ用リモコン「CRM-1」に付属していたコントロールソフト「Feather」がベースになっている。リモコンスタイルのシンプルなインターフェイスながら予約録画から録画したビデオの管理まで一通り対応する。ダイレクトオーバーレイによりMPEGデータのデコードなしに映像を表示できることとの相乗効果で、動作は非常に軽快だ。
画面3、4 MTV1200HXから初搭載となる「Feather G-spec.」のユーザーインターフェイスはリモコンのようなシンプルなものだ。オプション設定はツリー構造により変更したいものに即座にアクセスできる。 |
価格は4万2800円。実売は3万円台後半といったところ。軽快な動作と価格を考えれば、MTV1200HXは多くの人にとって魅力ある選択肢のひとつとなるだろう。
MTU2400/MTV1200HXの主なスペック | ||
製品名 | MTU2400 | MTV1200HX |
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インターフェイス | USB 2.0/1.1 | PCI |
画質補正機能 | 3D Y/C分離、3Dノイズリダクション、TBC、ゴーストリダクション | ゴーストリダクション |
フレームサイズ(ドット) | 720×480/704×480/352×480/352×240 | 720×480/352×480/352×240 |
ビデオビットレート | MPEG-2(720×480/704×480):15~4Mbps、MPEG-2(352×480/352×240):8~2Mbps、MPEG-1(352×240):1.8~1.168Mbps | MPEG-2(720×480):15~4Mbps、MPEG-2(352×480/352×240):8~2Mbps、MPEG-1(352×240):1.8~1Mbps |
オーディオフォーマット | ドルビーデジタル(AC-3)/MPEG-1 Layer2/リニアPCM | MPEG-1 Layer2/リニアPCM |