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無改造XboxでLinuxが起動!!─懸賞金10万ドルの行方は?

2003年04月03日 00時00分更新

文● 編集部

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無改造XboxでLinuxを起動するという、Xbox Linux Projectの“Project B”がついに実現した。

Xboxハッカー向けニュースサイト“XboxHacker.net”に3月29日付けで投稿されたhabibi_xbox氏の記事によると、これは米Electronic Artsのゲームソフト『007 Agent Under Fire』に含まれる、データセーブ時のバグを利用したものだという。起動に必要となるのは『Xbox Linux Live』ディストリビューションと、habibi_xbox氏が作成したファイル『007linux.zip』、『007 Agent Under Fire』、Xbox用メモリーカードにPCからデータを転送するケーブル、Xbox本体の5つ。『Xbox Linux Live』と『007linux.zip』に含まれるファイルをまとめてXbox用メモリーカードにコピーし、Xboxのメインメニュー“Dashboard”でこのデータをハードディスクに転送する。そのあと『007 Agent Under Fire』を起動し、先に転送したハードディスクのセーブデータを読み込ませると、Linuxが起動するという。

記事によると、同様のバグはほかのソフトにも存在するが、今回『007 Agent Under Fire』を採用したのは、1回のセーブのみでバグを再現できたからだという。なお、この技術を利用して不正コピーしたゲームを実行することはできない。

Xbox Linux Projectは31日、この記事について“First solution for Project B issued”というタイトルで取り上げ、「This represents the first confirmed success in the Project B competition(これはProject Bの最初の成功事例である)」と紹介している。一方で、現在のところ市販されているゲームを使用しなければならないことを挙げ、「we hope this won't be the last great Project B entry we see(これがProject Bへの最後の挑戦にならないようにしたい)」と、開発を継続することを示唆している。懸賞金10万ドルの行方についてはまだアナウンスされていない。

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