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クラムワークス、ノートPC向けLinux ROMカードを発売

2003年04月03日 18時49分更新

文● 編集部

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(有)クラムワークスは、ノートPC向けLinux ROMカード『Magic NC Plus for Notebook』を発売した。

『Magic NC Plus for Notebook』表 『Magic NC Plus for Notebook』裏
『Magic NC Plus for Notebook』の表面。『Magic NC』と異なり、カートリッジのカバーは用意されていない。『Magic NC Plus for Notebook』の裏側。フラッシュROMチップなどが搭載されている。

『Magic NC Plus for Notebook』は、昨年9月に発売した『Magic NC』と同様、IDEハードディスクと交換して使用する製品。ノートPCでの使用に合わせ、2.5インチハードディスク互換のインターフェイスを搭載したほか、PCMCIA/CardBusネットワークカードのサポートや無線LAN(IEEE 802.11b)のサポートなどが加えられている。電源管理については、担当者によると「Linuxの場合、アイドル時の消費電力が非常に少ないので、電源管理はそれほど意識していないが、APMについてはサポートしている。ACPIのサポートはしていない。」そうだ。

搭載イメージ
『Magic NC Plus for Notebook』搭載イメージ。

『Magic NC Plus for Notebook』のフラッシュROM容量は64MBで、うち32MBがユーザー領域として提供されている。そのほか、外付けストレージとしてUSBフラッシュメモリ“ThumbDrive SMART”をサポートしている。ハードディスクやMOなどはサポートされていない。

収録されているおもなアプリケーションは以下のとおり。

  • カーネル 2.4.20
  • busybox 0.60.2
  • XFree86 4.2.0+fvwm 2.4.8
  • canna 3.5b2+kinput2 3.1beta4
  • mozilla 1.0.2
  • xpdf 1.01
  • rdesktop 1.0.0
  • rsync 2.5.5
  • xosview 1.8.0
  • openssh 3.5p1
  • openssl 0.9.6

ファイルシステムはcramfsを採用し、アプリケーションは読み出しのみのアクセス権が設定されている。おもにXクライアントやWindowsクライアント、Webアプライアンスでの使用を想定しており、サーバ関連のパッケージは収録されていない。担当者によると、「これまで『Magic Proxy』や『Magic NC』で、OSコア部分を小型化するノウハウを蓄積している。今後このコアの上にさまざまなパッケージを乗せることはありえる」という。

『Magic NC Plus for Notebook』の動作環境は以下のとおり。

  • CPU……Celeron-333MHz以上
  • メモリ……120MB以上
  • VESA BIOS 1.2準拠のビデオ機能
  • 800×600 256色以上のディスプレイ
  • 内蔵PCI接続/PCMCIA/CardBusネットワークカードまたはPCMCIA/USB無線LANカード

価格は1万3800円。販売は同社Webサイトまたは同社製品取り扱い店を通じて行なう。

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