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新年の台湾に出張したい ~台湾編2~

2003年03月30日 07時04分更新

文● くろさかはじめ@テンアートニ

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プロフィール

Northern Lights

黒坂 肇(くろさかはじめ) 1971年生まれ、神奈川県横浜市出身。(株)テンアートニにてノーザンライツブランド製品の企画からユーザサポートまでを幅広く担当。趣味はサッカー、車、映画、台湾、仕事……。

少し遅くなってしまいましたが、新年快楽恭喜発財!!!

台湾では、新暦から遅れること1カ月の2月あたまの旧暦新年の挨拶です。本来は前回のコラムにて書きたかったのですが、いろいろとスペースの都合などもありまして……。で、「なんて書いてあるんだ? 発音がわからないけど? 」という方は是非メールを下さい。そっと、ひらがなで読み方を教えてさしあげます。

ちなみに一番下にある筆者紹介の写真ですが、今回の旧暦新年時に撮影したものです。ということで、今年もUnbreakableなLinux頑張れ! ですね。

ところで、よく海外に出張される知り合いの方から尋ねられるのですが……。出張時にどうしてもサーバのメンテナンスをせざるを得ない状況になった際にはどうしていますか? サーバ管理用にどこからでもアクセス可能なWebサービスを稼動させておくのもさすがにどうかと考えますし、「なにか良いアイデアは無いものか? 」と。もちろん、それほどまでにメンテナンスが必要なサーバはまれではあるかもしれません。しかし、経験上、「まれに起こる」と考えられることは「確実に絶対にすぐに起こる」ものです。

また、最近のスパムメールやら未承諾広告や末承諾広告やら、鬱陶しいですよね? 加えて、メールというアイテムがビジネスに必須になった時代であり、「メールサーバ管理者は出張中です」、では通じないこともたくさん出てきました。ユーザーというのは本当にわがままで、人がせっかく、出張を楽しんでいるにもかかわらず、やれユーザを追加してくれだ、ファイルサーバのディスクが足りなくなっただ、社内LANでしか公開されていないデータベースの情報について質問を大量に投げかけてきたり……。

今年のお正月は元旦からサーバとにらめっこ状態であったため、全く休みが取れず、非常に寂しかった記憶があります。そんなことをふと思い出したので、
「旧暦のお正月くらいは台湾でゆっくりしてきていいかな? 」
と聞いてみたところ、かえってきた言葉は
「皆が働いている最中に、管理者がいなくなるのは困るのですけど……」
確かにそうでしょう。困るでしょう。でも、私の休暇が無いのも困るのだという議論は、いったいどこで行なわれるのでしょう?

「サーバ管理者は出張中です」が通じる世界がほしいと思いませんか?

そんなときにご紹介したいのがこのソフトウェアソリューションです。



IVORY

と、これを見ただけでは何のことだかさっぱり……という感じでしょう。でも、ちょっと気になると考えた方は是非クリックして詳細を見てください。とにかくこれで「安心して出張にいく」ことができるようになります。このソフトウエアは色々な業務、サービス、基幹システムに活用できる技術であると考え、ノーザンライツブランドのWebサイトでもご紹介させていただいております。このソフトウエアを利用した面白いアイデアがあったらぜひメールなどで教えてください。良いアイデアを下さった方には責任をもって台湾グッズなどを送らせて頂きます

『IVORY』とは

『IVORY』は、Webサービスにメールからアクセスする機能を提供する製品。SMTP-SOAPゲートウェイ機能をもち、クライアントからのコマンドメールを受け付けて適切なWebサービスにリクエストを発行、処理結果をメールでクライアントに渡すことができる。開発元の(株)エーエスピージェーピーでは『IVORY 1.0』プレビューバージョンを無償ダウンロード提供している。テンアートニは、同製品と“Northern Lights”サーバを組み合わせたソリューションを提供する。

なお、日刊アスキー Linux編集部では、残念ながら台湾グッズを用意しておりませんのでご了承下さい。

さて、気を取り直して本題(?)のグルメ&旅情報です。台湾の新年の街はこんな感じです(この写真では、時間が早かったせいもあり、まだまだ人は少ないです。普通の週末もこれ以上に人々が街にいますし、もちろん平日の夜も……)。

台湾旧正月のにぎわい 豚足?

お正月を前に、お正月イブ(前夜祭)もありますし、とにかくすごい熱気が町中に充満しています。もちろん、こういった夜市がいたるところで開催され、美味しい食べ物が所せましと並び、マニアにはたまらない怪しいものもたくさん並びます。

このお正月期間は台湾メーカに連絡してもダメです。どんな重大なトラブルがあっても、どんなに急いでいても、どんなに頼んでも、絶対に相手にしてくれません。日本などという小さな島国のパートナ会社の相手をするより、正月に食べるものを調達することのほうが大切です。めでたいですから、豚の足だって売ってしまいます。

ところで、台湾には台湾料理だけでなく、広東料理や上海料理、北京料理などありとあらゆる種類のお店があり、そのどれもが美味しくて美味しくてたまらないという素晴らしい街です。なぜ、こんなにも美味しいのかというと、どうやらその昔、蒋介石が台湾に渡った際に、宮廷料理家(というのでしょうか?)をすべて連れてきたからだといわれています。

よく、中国4000年の味といいますが、その昔、3000年だったものが、いつの頃か4000年になり、今では5000年というのが主流のようです。中国の時間の流れはそんなにも速いのでしょうか? あと10年もすると中国10000年の味というところまで進んでいってしまうのでしょうか。とにかく気になります。

そういえば、今回の台湾訪問では、休日に息抜きがてら台北市街を見下ろせる陽明山(台北駅からMRTという地下鉄で士林駅まで行き、そこからはバスで移動、トータルで1時間強程度)まで足を伸ばしました。陽明山は台北市の北に位置し、温泉あり、博物館あり、ハイキングコースありの山岳国定公園です。日本統治時代に植林されたり、日本の温泉や京都をモデルにした旅館があったりするせいか、日本情緒の香りがあり、我々にとっても懐かしさを感じる場所です。陽明山には海芋というお花を摘みに行ったのですが、そこで日本語を話せるおじさんと出会いました。

そのおじさんと海芋の花、花畑の風景です。

おじさん 陽明山の花畑

そのおじさんが微笑みながら言いました。「昔は日本の飛行機、沢山飛んできたよ。そして私も日本語もっと上手く話せたよ」と。この美しい空を、わが物顔で飛び回る日本軍の飛行機は、さぞかし恐ろしいものであったことでしょう。

いま新聞をにぎわせてる場所に住む方々が、こんな風に笑って話せるときが、いつかやって来るのでしょうか?

なんだか、社会的なネタになりつつ、しかも、Linuxやコンピュータとはいっそう話がかけ離れていますね。次回はもう少し電脳台湾紀行的なお話ができるよう、がんばってみます。では、再見!!


台北駅前のTUX氏
2003年旧正月 台湾の台北駅前にて

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