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イージーシステムズジャパン、メール添付ファイルの利用権限を管理するASPサービスを提供

2003年03月25日 19時52分更新

文● 編集部 栗山博行

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イージーシステムズジャパン(株)は25日、電子メールの添付ファイルの暗号化と、送信時/送信後の利用条件管理に対応したASPサービス“Wrapsody(ラプソディー)”の提供を4月21日から開始すると発表した。

イージーシステムズジャパン代表取締役 澁谷紳一郎氏

Wrapsodyは、ドキュメントファイルを暗号化し、受信者ごとに利用制限をすることが可能な管理ツールと、暗号化されたドキュメントの専用ビューワー、ビューワーからの利用制限内容の問い合わせに応答するASPサーバーを組み合わせたシステム。暗号化の方式は非公開だが、強度の高い暗号方式を複数組み合わせて利用しているという。

クライアントソフトでコントロール可能な利用制限は、利用日数や利用回数、利用端末台数の設定のほか、印刷禁止、保存禁止の指定など。ASPサーバーを使っているため、メール配信後の設定変更にも対応する。暗号化と利用制限管理が終了すると、暗号化ファイルがメールに添付され、本文を記述して送信することができる。対応するメールソフトは、『Mocrosoft Outlook』『Mocrosoft Outlook Express』。暗号化および利用権設定が可能なファイルは、Microsoft Office 2000以上で作成したWordファイル(.doc)、Excelファイル(.xls)、PowerPointファイル(.ppt)と、TIFF、GIF、JPEG、BMP。対応OSはWindows XP/2000(Internet Explorer 5.5 SP2以降が必須)。

また受信者が利用するビューワーは、最初にWrapsodyで暗号化されたファイルを開こうとしたときに自動でダウンロードされ、インストールが行なわれる。ファイルサイズは1.8MBで、対応OSはWindows XP/2000(Internet Explorer 5.5 SP2以降が必須)。インストールには、Administrator権限を持ったユーザーとしてログインする必要がある。

価格は、1ファイルあたり20名以下の受信者管理に対応した“ベーシックライセンス”を利用した場合、1ヵ月間500円、1年間5000円など。同社によると、「4月21日時点ではWindows XP/2000のみサポートとなるが、対応OSおよび対応ファイルの拡張も進めていく」という。また、サーバーソフトの法人ユーザー向け販売も見込んでいるが、こちらの価格は未定。個人・法人ユーザーを合わせ、年内に1万ユーザーの登録を見込んでいるという。

同社のとらえるDRM・セキュリティー市場のビジネスチャンス情報処理振興事業協会“情報セキュリティビジネスに関する調査報告書(2002.3)”より同社が推計した国内セキュリティー市場規模

発表会に出席した同社代表取締役 澁谷紳一郎氏は、「セキュリティー犯罪の70%は内部関係者の犯行と言われているが、現状のセキュリティー対策は外部からの攻撃に対して行なわれている。今後は、内部関係者の不正、犯罪による情報流出、漏洩などに対応するDRM(デジタル著作権管理)・セキュリティー市場にビジネスチャンスが見込める」とし、DRM・セキュリティー製品のラインナップを増やしつつ、同社が得意とするOEM販売を中心に、SIer、ベンダーへのSDKの提供、直接販売などを平行して行ない、製品展開を図っていくとした。

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