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「将来はモバイルも検討する」――米eMachines社上級副社長ボブ・デビッドソン氏とマイケル・ジマーマン氏

2003年03月20日 23時25分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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2002年12月に、5万円を切る低価格なデスクトップパソコンを九十九電機(株)および石丸電気(株)などを通じて販売を開始した米eMachines社。20日まで来日していた、同社のグローバル・プロダクト・プランニング担当上級副社長のボブ・デビッドソン(Bob Davidson)氏、カスタマーケア&クオリティ担当上級副社長のマイケル・ジマーマン(Michael Zimmerman)氏に日本市場への取り組みや、今年投入が予定されているノートパソコンについて話を伺った。

今年投入するeMachinesのノートは?
――「オ~ゥ」と、カバンから……

両上級副社長
グローバル・プロダクト・プランニング担当上級副社長のボブ・デビッドソン氏(左)、カスタマーケア&クオリティ担当上級副社長のマイケル・ジマーマン氏(右)

米国のヒット商品が必ずしも日本で売れるわけではない。市場性や国民性の違いなど、その理由をさまざまに分析する意見が多く並ぶ中、eMachines(イーマシーンズ)のデスクトップパソコンは、出荷開始直後に店頭在庫が品薄になるほど上々の立ち上がりを見せているという。彼らは日本のパソコン市場をどのように捉えているのだろうか。

「日本は、米国、ヨーロッパに次ぐ第3位のマーケットで、2003年は10万台以上という数値目標を設けている。現時点ではデスクトップ4モデルをラインアップしているが、今後第2四半期(4~6月)中に5モデルを追加、さらにeMachinesブランドのTFT液晶ディスプレー(※1)やノートパソコンも投入予定だ」

現在店頭に並んでいるeMachinesのデスクトップパソコンは、九十九電機が用意した国内メーカー製TFT液晶ディスプレーとのセットで販売されている。ここにeMachinesブランドの製品が選択肢のひとつとして加わる予定とのこと。

「日本人はパソコンの知識が豊富で、製品の価値を理解したうえで購入する人が多い。単に“安い”“スペックが高い”というものが売れるわけではなく、利用価値のあるものが選ばれる。そこが日本とほかの地域の大きな違いだ」

eMachinesには日本人スタッフが2名おり、さらにデビッドソン氏をはじめとするグローバルマーケティング担当スタッフが月に1~2回程度は来日して市場調査などを行なっているという。また、日本以外のアジア地域での展開について尋ねたところ、「今はアジアでは日本だけだが、次には中国への進出を検討している」との答えが返ってきた。

ボブ・デビッドソン氏ボブ・デビッドソン氏

気になるノートパソコンについて尋ねると、ボブ・デビッドソン氏が「オ~ゥ」と言いながら立ち上がり、かばんから取り出す素振りを見せたが、残念ながらこれはアメリカンジョークだった。日本では、個人ユーザーもデスクトップパソコンからノートパソコンに売れ筋が移りつつあり、A4オールインワンからB5未満のモバイルノートまで幅広い製品が揃っている。eMachineが最初に投入するノートパソコンは果たしてどのようなスペックになるのかを聞いてみた。

「最初に投入するノートパソコンはフルファンクションのデスクトップ置き換え向けを考えている。ただ、その後は日本市場に合わせたモバイルノートも検討していく。価格は、デスクトップパソコンのときのような値段、というわけにはいかないが、非常にアグレッシブでバリューのある価格を考えている」

店頭売りに注力する理由は?
――上級幹部が小売の経験者ばかりだから

eMachinesは、インターネット経由の通販も行なっているが、店頭販売をより重視した販売戦略をとっている。それはなぜだろう。

「eMachinesではオンラインセールスも行なっているが、その比率は低い。店頭販売の強みとして、顧客が実機を触ったり、背面を見たりと、実際に体験できることが挙げられる。また、上級幹部はみな小売の経験者ばかりだ。その経験も生かされている。さらに、日本では流通システムや小売業界の完成度も、ほかの地域に比べて高い」

ただ、米国の大型量販店と、日本でeMachinesの店頭販売を行なう秋葉原のショップでは様相が大きく異なる。その点で何かリクエストはないのだろうか。

「確かに、アメリカのショップは平面的に広く、日本の店舗は縦に重なっている(4~5階建て店舗が多い)。しかし、日本の店舗では欲しいものが目の前に多数並び、探しやすい。また、店員がそばにいるので質問してサポートを受けるのも容易だ。これは日本の店舗に特有のメリットだと思う」

マイケル・ジマーマン氏
マイケル・ジマーマン氏

最後にデビッドソン氏、ジマーマン氏にご自身のパソコン利用環境を教えてもらおう。

「もちろん、eMachinesのパソコンを使っているよ。家には4台あって、1人1台使っている。息子と娘はホビーや宿題に、ワイフはオンラインバンキングやウェブブラウズに使っている。自分はノートパソコンで仕事の続きをする。4台は無線LANで接続している。日本でも無線LANが普及してきているので、有望な市場だ。無線LANを標準搭載したIntelの“Centrinoモバイル・テクノロジ”の採用も、今後検討していきたい」(デビッドソン氏)

「ベッドルームと自宅のオフィス、もう1つのベッドルームにもパソコンを置いている。妻は電子メールやオンラインバンキング、ネットショッピングなどに使っているようだ。また、古いパソコンが倉庫に山と積んであるよ」(ジマーマン氏)

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