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会場の外に設置されたCentrino&無線LAN体験コーナー。“Unwire”がキーワードとして大きく掲げられていた |
米インテル社(Intel)とインテル(株)は12日、東京・赤坂のライブハウス“赤坂BLITZ”(あかさかブリッツ)において、“インテルCentrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ”(※1)の正式発表会を開催した。すでに、“IDF 2003”や事前説明会などで技術的な内容が公開されていたこともあって、会場では無線LANを標準搭載することのメリットや、従来のモバイルPentium III/モバイルPentium 4などとの性能/発熱(排熱機構)などの違いを、デモンストレーションを交えて親しみやすい説明に終始していたのが印象的だった。
※1 インテルCentrinoモバイル・テクノロジ 消費電圧を抑えつつ命令実行能力を高めたCPU『Pentium M』、Pentium M対応チップセット『Intel 855PM/GM』、IEEE802.11b対応無線LANモジュール(Mini PCIカード)『Intel PRO/Wireless 2100』の3つを差して“Centrinoモバイル・テクノロジ”と呼称する(1つでも欠けたり、他社製の無線LANモジュールを使った場合にはCentrinoの名称は使わない)。![]() |
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発表会後の記者とのQ&Aセッションに、今回のプレゼンター3人が揃って登場した。左側からダディ・パルムッター氏、ポール・S・オッテリーニ氏、ジョン・アントン氏 | 無線LANをパソコンに標準搭載するだけでなく、インフラ(公衆無線LANスポットなど)や互換性テストなどで多くの企業と協力してきたことを説明した後で、各社の代表らが一同に並んでフォトセッションの時間が設けられた |
会場には、米インテル社の社長兼COO(最高執行責任者)のポール・S・オッテリーニ氏(Paul S.Otellini)、モバイル・プラットフォーム事業本部副社長兼事業本部長で“Centrinoモバイル・テクノロジ”の開発責任者でもあるダディ・パルムッター氏(Dadi Perlmutter)、インテル(株)の代表取締役社長のジョン・アントン氏(John Antone)らが列席し、「Centrinoモバイル・テクノロジによって、無線LANが標準搭載になり、従来よりも長時間のバッテリー駆動が可能なノートパソコンが登場する。すると、ケーブルレスでどこからでも情報にアクセスできる“Unwireの世界”が実現され、これがかつてトランジスター・ラジオの登場・普及によってにより放送やマス・メディアの世界を劇的に変化/進化させたように、パソコンの世界の“ティッピング・ポイント”(社会的な大きな変化、革命的な転換点)になる」とアピールした。
デモンストレーションでは、無線LANで映像のストリーミング受信をしているノートパソコンのEthernetケーブルを大きな植木バサミで切って見せたり、大相撲の元大関でタレントのKONISHIKI(こにしき)氏が大きな旅行用かばんを手に提げて現れ、中から従来のA4ノートパソコンとEthernetケーブルやモデムカード、ACアダプター、音楽CDなどを取り出して見せ、それが“Centrinoモバイル・テクノロジ”搭載のB5サイズのサブノートパソコンに取って代わるなど、マジック仕立ての演出が各所に施されていた。
また、一連のプレゼンテーションが終わったあとの“体験ゾーン”では、当日発表された日本電気(株)(NEC)、日本アイ・ビー・エム(株)(IBM)、(株)東芝、ソニー(株)などの“Centrinoモバイル・テクノロジ”採用ノートパソコンがずらりと並び、さらにエプソンダイレクト(株)や富士通(株)などが参考出品として、今後発表/発売予定のCentrinoノートを展示していた。
