英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ社(Sony Ericsson Mobile Communications)はロンドンの本社で4日(現地時間)、ゲームアプリケーション向けにジョイスティックを搭載した携帯電話『T310』『T610』などの新製品を含む、製品ラインナップを発表した。社長の井原勝美氏は、今回発表されたラインナップについて、「ソニーの持つコンテンツや製品デザインのセンスと、エリクソンの持つ基礎技術の強さがミックスされたソニー・エリクソンとしての新しいラインナップだ」とコメント。これらの新製品によって、2002年に5.9パーセントだった世界シェア(台数ベース)の拡大を図るという。
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| 英ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ社 社長の井原勝美氏 |
『T310』には、スケボーゲーム『Tony Hawk's Pro Skater4』が内蔵
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| 『T310』。本体色は“フレーミングゴールド”“ファッションブルー”“ファンキーパープル”の3色 | 本体のほぼ中央にジョイスティックが位置する | T310を手に持ったところ。大振りな男性の手には、ボタンが少々小さいか? |
T310は、GSM 900/1800/1900MHzの各通信方式や、GPRS(General Packet Radio Service)のパケット通信方式に対応した携帯電話端末。ゲーム向けのジョイスティックが本体中央部に搭載されており、家庭用テレビゲームで人気の『Tony Hawk's Pro Skater4』が付属している。32音のリングトーン(いわゆる“着信メロディ”)機能に加えて、振動機能を利用したフォースフィードバックにより、従来の画像＋音声以上の臨場感が楽しめる。米JAMDAT Mobile社との提携により、同ゲームはT310のみに提供されている。このほかにも、60種類のゲームがダウンロード可能で、携帯電話用ゲームプラットフォーム(バーチャルマシン)『Mophun』を搭載している。
また、着脱式のカメラ『MCA-25 CommuniCam』を取り付けることで、写真撮影や画像メールの送信も可能となる。撮影した画像をパソコン上で編集・加工するソフトも付属している。
液晶ディスプレーは101×80ドット/256色表示。ウェブブラウザーはWAP2.0に対応。本体サイズは幅49×奥行き104×高さ20mm、重さは97g。3月初旬からすでに販売されており、店頭価格は約200ポンド(約4万円)。北米市場向けに、GSM 850/1800/1900MHzに対応した『T316』も発売予定となっている。
カメラ搭載の『T610』は、新コンセプト“QuickShare”を実現！
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| 『T610』。本体色は“アルミニウムヘイズ(霧のようなアルミシルバー)”“アビスブルー(深海の青)”“ボルケニックレッド(火炎の赤)”の3つが用意される | 背面のソニー・エリクソンのマークの下にカメラのレンズと小さなミラーが配置されている | 本体サイズはT310よりも、さらに小さい。写真はアビスブルーのT610 |
デジタルカメラ機能を内蔵したT610は、GSM 900/1800/1900MHz、GPRSに対応する携帯電話。同社が提唱する新コンセプト“QuickShare”を実現する製品だという。QuickShareとは、人々が見たイメージ(画像)を素早く共有することを意味し、T610においては、2回クリックで写真が撮れるカメラ専用ボタン、画像付きメールを素早く送信するためのインターフェースを装備することが、コンセプトの裏づけとなる。別売のカメラ用フラッシュ『MPF-10 Phone Flash』を付けることで、光量の不足した暗い室内/夜間の屋外などでも撮影が可能となる。
T310と同様に、ゲーム向けのジョイスティックが本体中央部に搭載されており、約60種類のゲームをダウンロードできる。ゲームプラットフォームとしてはJavaとMophunを採用。MMS(Multi-Media Message Service)機能により、ゲームや音楽などのデータを携帯電話間で受け渡しできる。また、自分のリングトーンを作曲できる“Music DJ Melody Composer”機能も搭載している。ウェブブラウザーはWAP2.0に対応。連続通話時間は約14時間、連続待ち受け時間は約315時間。本体サイズと重量は、幅44×奥行き102×高さ19mm/重さ95g。2003年第2四半期の発売予定で、推定価格は約250ポンド(約5万円)。T610をベースに中国向け仕様にした『T618』、北米向け仕様でGSM 850/1800/1900MHzに対応した『T616』も発売予定になっている。
