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TC 1000

TC 1000

2003年03月03日 00時55分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・美和 正臣

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TC 1000

日本ヒューレット・パッカード

21万9000円

『GOOD』
  • IEEE802.11b対応の無線LANを搭載しており、オフィス内で使用するには大変便利。
  • 通常のノートPCとして使えるのもいい。
『BAD』
  • CPUがCuruesoe-1GHzのため、ややパワー不足に感じる。
  • またバッテリが3時間程度しか持たないのはやや不満。
TC 1000
●【180°回転するディスプレイパネル】 パネルが180°回転するため、プレゼンテーションに使用することや紙ノートのように利用することもできる。/【キーボードも付属】 キーボードが標準で付属しているため、ノートPCのように利用することも可能。

 マイクロソフトが2002年6月に発表(2002年11月に各社が製品発売)した新規格「Tablet PC」は、ペンコンピュータの悪夢を越えられるのか? 製品の完成度は? 今回Tablet PCを触る時に、もっとも気になった点だ。この疑問に対する答えを最初に言ってしまうと、「すばらしい」のひと言である。つまり、完全に払拭できたということだ。

本体単体
●【独立する本体】 本体はキーボードからこのようにはずすことができる。視野角の広いビューフィルムとガラスカバーのため、視認しやすい。

 Tablet PCには「Windows XP Professional」のスーパーセットである「Windows XP Tablet PC Edition」が付属する。インターフェイスはXPとほとんど同じで、XPユーザーなら迷うことなく使用できる。専用ペンを使って手書き文字をテキスト変換できるほか、ノートパッドのようなインターフェイスに手書きメモを取ることのできる「Windows Journal」などが付属している。

 Tablet PCにはノートPCのように利用できる「コンバーチブル型」と、キーボードが付属しない「タブレット型」の2種類が存在する。今回紹介する「TC 1000」は、本体と接続するとノートPCになる専用キーボードと、タブレットPCホルダ、電磁式のスタイラスペンが付属する両タイプ対応モデルである。オプションのドッキングステーションを利用すれば、CD-ROMドライブなども接続でき,スリム型のデスクトップPCのような形で利用可能だ。汎用性は高い。



ジョグダイヤル 専用ペン
●【ペン入力時に便利なジョグダイヤル】 本体横にはジョグダイヤルが付属。VAIOシリーズのように、各機能を割り当てることも可能だ。●【入力には専用ペンを使用】 ペン入力には電磁式の専用ペンを利用する。表示反応はよい。感圧式ではないので、指でなぞって入力することはできない。

 実際に試用してみたところ、ペン入力の際に、極端なタイムラグなどはなく、実にスムーズに入力ができた。ペンが電磁式のため、液晶モニタの視認性も悪くはない。

デスクトップ利用
●【デスクトップのように利用することも可能】 オプションのドッキングステーションを利用すれば、デスクトップのように利用することも可能だ。ドッキングステーションには光学ドライブを接続できる。

 パーソナルユースというよりは、企業ユースでの使用がベストと言えよう。例えば、外回りの多いビジネスマンなどは、こういったツールを利用すれば生産性が高まるものと思われる。

TC 1000の主なスペック
製品名 TC 1000
CPU Cruesoe 5800-1GHz
チップセット VIA 686B(SouthBridge)
メモリ(最大) SDRAM(PC133) 256MB(最大768MB)
グラフィックス Nvidia GeForce2 Go 100(SDRAM 16MB)
HDD 30GB
FDD オプション
光メディアドライブ オプション
スロット PCカード(TypeII×1、CardBus対応)、CFカードスロット×1
通信 10/100BASE-TX、56kbpsモデム、無線LAN(IEEE802.11b準拠)
I/O USB 2.0×2、オーディオ入出力、外部RGB
サイズ 274(W)×216(D)×20(H)mm
重量 約1.4kg(本体のみ)、約1.8kg(キーボード装着時)
OS Windows XP Tablet Edition

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