このページの本文へ

キヤノン、新型“IXY DIGITAL”や“PowerShot S/Aシリーズ”、および一眼レフデジタルカメラを発表

2003年02月28日 22時53分更新

文● 編集部 佐久間康仁

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

キヤノン(株)とキヤノン販売(株)は28日、コンパクトデジタルカメラ“IXY DIGITAL”の新製品『IXY DIGITAL 400』と“PowerShotシリーズ”4製品、および一眼レフデジタルカメラ“EOS DIGITALシリーズ”のエントリーモデルとして『EOS 10D キット』を発表した。発売時期は、IXY DIGITAL 400とPowerShot S50、PowerShot A60/A70、およびEOS 10Dが3月下旬、PowerShot A300は4月下旬。価格はすべてオープンプライスで、編集部による予想実売価格はIXY DIGITAL 400が6万円弱、PowerShot S50が7万円弱、同 A60が3万円弱、同 A70が4万円弱、同 A300は2万5000円弱。EOS 10D キットは20万円弱。

IXY DIGITAL 400 WD-DC800 キット
『IXY DIGITAL 400』防水ケース『WD-DC800』IXY DIGITAL 400の同梱品

400万画素“IXY DIGITAL”が登場!!

IXY DIGITAL 400は、撮像素子に1/1.8インチ有効400万(総410万)画素CCDを採用し、光学3倍ズームレンズ(35mmフィルムカメラ換算時:36~108mm相当、F2.8~4.9)を搭載したコンパクトデジタルカメラ。『IXY DIGITAL 320』の上位機種に当たるが、320は引き続き販売される。主な特徴は、ボディー形状を丸みのあるデザインに変更し、起動時間を約2.3秒に短縮(IXY DIGITAL 300aでは約2.8秒)、消費電力の低減により撮影可能枚数を液晶オン時に約190枚/液晶オフ時で約440枚/再生時間を約140分に増加(IXY DIGITAL 320では、同条件で約170枚/約420枚/約120分、同社調べ)したことなど。静止画像の記録解像度は最大2272×1704ドット。動画撮影機能は最大320×240ドット/毎秒15フレーム/連続約3分の音声付き(MotionJPEG圧縮のAVI形式)。記録メディアはCFメモリーカード(TypeI)。USB 1.1ポートを装備し、パソコンと接続できるほか、直接プリンターに接続して印刷する“カメラダイレクト機能”(対応プリンターはCP-100/CP-10、PIXUS 895PD/F890PD/535PD/50i、いずれもキヤノン製)を搭載する。

本体サイズは幅87×奥行き27.8×高さ57mm、重量は約185g(本体のみ)。液晶ディスプレーは1.5インチ低温ポリシリコンタイプ(約11万8000画素)。バッテリーは専用リチウムイオン充電池『NB-1LH』を採用する。本体と同時に、専用オプションとして耐水深40mの防水ケース『WD-DC800』も発売される(価格は1万9800円)。

PowerShot S50 背面 キット
『PowerShot S50』S50の背面PowerShot S50の同梱品

“PowerShot S”は500万画素に!!

PowerShot S50は、撮像素子に1/1.8インチ有効500万(総530万)画素CCDを採用し、光学3倍ズームレンズ(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当、F2.8~4.9)を搭載したデジタルカメラ。ボディー形状は『PowerShot S45』と同一で、機能的には上位機種となるが、S45は併売される。撮影機能はS45から大きな変更はなく、デジタルズームが約4.1倍(S45は約3.6倍)に強化され、連続撮影は高速モードで毎秒2枚(S45は毎秒2.5)になった。静止画像の記録解像度は最大2592×1944ドット。動画撮影機能は最大320×240ドット/毎秒15フレーム/連続約3分の音声付き(MotionJPEG圧縮のAVI形式)。記録メディアはCFメモリーカード(TypeII)。USB 1.1ポートを装備し、パソコンとの接続や“カメラダイレクト機能”に利用できる。

本体サイズは幅112×奥行き42×高さ58mm、重量は約260g(本体のみ)。液晶ディスプレーは1.8インチ低温ポリシリコンタイプ(約11万8000画素)。バッテリーは専用リチウムイオン充電池『NB-2L』を採用し、撮影可能枚数は約210枚(液晶オン)/約460枚(液晶オフ)、連続再生時間は約180分(いずれも同社調べ)。

PowerShot A70 PowerShot A60 防水ケース
『PowerShot A70』『PowerShot A60』防水ケース『WP-DC700』

単3電池で動作しVGA動画も撮影可能な“A70”

PowerShot A60/A70は、撮像素子に1/2.7インチ有効320万(総330万)画素CCD(A70)、または同サイズで有効200万(総210万)画素CCD(A60)を採用し、光学3倍ズームレンズ(35mmフィルムカメラ換算時:35~105mm相当、F2.8~4.8)を搭載したエントリーユーザー向けデジタルカメラ。アルカリ単3電池または単3ニッケル水素充電池4本で動作するのも特徴。映像処理エンジンに、IXY DIGITALやPowerShot S/Gシリーズと同じ“DIGIC”を採用し、色再現性やAF速度の向上などを図ったという。連続撮影はA70が毎秒2.2枚、A60は約2.5枚。静止画像の記録解像度はA70が最大2048×1536ドット、A60は最大1600×1200ドット。動画撮影機能はA70が最大640×480ドット/毎秒15フレーム/連続約30秒、A60は最大320×240ドット/毎秒15フレーム/連続約3分の音声付き(MotionJPEG圧縮のAVI形式)。記録メディアはCFメモリーカード(TypeI)。USB 1.1ポートを装備し、パソコンで撮影データを直接読み出したりカメラダイレクト機能でプリントアウトが可能。

本体サイズは幅101×奥行き31.5×高さ64mm、重量は約215g(本体のみ)。液晶ディスプレーは1.8インチ低温ポリシリコンタイプ(約7万8000画素)。単3アルカリ乾電池使用時の撮影可能枚数は約250枚(液晶オン)/約800枚(液晶オフ)、単3ニッケル水素充電池では約350枚/約1000枚。再生時間はいずれも約280分。なお、A60/A70用オプションとして、耐水深40mの防水ケース『WP-DC700』(1万9800円)が同時に発売された。

PowerShot A300 背面 キット
『PowerShot A300』PowerShot A300の背面PowerShot A300の同梱品

単焦点ながらVGA動画の撮影も可能な低価格機“A300”

PowerShot A300は、撮像素子に1/2.7インチ有効320万(総330万)画素CCDを採用し、単焦点AFレンズ(35mmフィルムカメラ換算時:33mm相当、F3.6)を搭載したエントリーユーザー向けデジタルカメラ。アルカリ単3電池または単3ニッケル水素充電池2本で動作可能で、映像処理エンジンには“DIGIC”を採用する。デジタルズーム機能は最大5.1倍、連続撮影は毎秒2.2枚。静止画像の記録解像度は最大2048×1536ドット。動画撮影機能は最大640×480ドット/毎秒15フレーム/連続約30秒(MotionJPEG圧縮のAVI形式)。記録メディアはCFメモリーカード(TypeI)。

本体サイズは幅110×奥行き36.6×高さ58mm、重量は約175g(本体のみ)。液晶ディスプレーは1.5インチTFTタイプ(約6万7000画素)。単3アルカリ乾電池使用時の撮影可能枚数は約75枚(液晶オン)/約210枚(液晶オフ)、単3ニッケル水素充電池では約200枚/約450枚。再生時間はアルカリ乾電池で約90分、ニッケル水素充電池で約120分。

EOS 10D 内部構造 キット
『EOS 10D』本体。写真はオプションのレンズを装着したところEOS 10Dの内部構造を示すイラストEOS 10D キットの同梱品

手の届く価格帯の
600万画素クラスの一眼レフデジカメ

EOS 10D キットは、撮像素子に有効630万(総650万)画素CMOSセンサーを採用し、キヤノンEFマウントレンズを搭載可能(レンズはオプション)の、ハイアマチュア向け一眼レフデジタルカメラ。画像記録形式はJPEGとRAW(12bit)で、画像解像度は最大3072×2048ドット(アスペクト比3:2)。色空間はsRGBとAdobeRGBをサポートし、パソコンとの接続用にUSB 1.1ポートを備える。記録メディアはCFメモリーカード(TypeII)。

AF(オートフォーカス)は7点測距、露出は35分割TTL開放測光、ISO感度は100/200/400/800/1600と補正による3200相当。シャッター速度は1/4000~30秒、およびバルブ撮影。液晶ディスプレーは背面に1.8インチTFTタイプ(11万8000画素)を搭載する。内蔵ストロボはガイドナンバー13、充電時間約3秒。外部ストロボとのシンクロ端子も備える。

本体サイズは幅149.7×奥行き75×高さ107.5mm、重量は約790g(本体のみ)。バッテリーは専用リチウムイオン充電池『BP-511』『BP-512』を使用。撮影可能枚数はストロボなしで約650枚、ストロボ50%使用で約500枚。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン