2LDK(約120平方m)で38階を想定したモデル(間仕切りフリー)。価格は1億5000万円 |
1LDK(90平方m)は間仕切り固定スタイルで9000万円 |
八重洲のモデルルームで公開されたのは、2LDK(約120m2)と1LDK(90m2)の2部屋、そしてソニーとのタイアップによる1LDK(60m2)の「S-STYLE」の3タイプ。2LDKは38階のフリースタイルで価格は、なんと約1億5000万円。1LDK(90m2)は間仕切り固定スタイルで9000万円のモデルだった。
なかでも特徴的だったのが「S-STYLE」だ。プロジェクタ4台を設置し、壁や天井、UMUガラスや浴室の壁にDVDの映像を映し出した室内は他の2モデルとはかなり異質だ。室内のAV機器のオンオフ、ボリューム調整などをエアボードによりコントロール可能にし、将来的にはインターネットでの操作も可能としている。面白いのはトイレの壁にまでエアボードをかけるフックが設置されていたことだ。マンションの完成がまだ先であるため、あくまで参考システムとのことだが、同システムはオプションで約1200万円程度で販売される予定。60m2の1LDKにこのシステムを導入した価格は約7000万円となる。全戸数の1割に導入されれば成功と見ているようだ。ちなみに、同マンションの最低価格は3000万円前後とのこと。
モデルルームには4台のプロジェクタを設置。天井にも投影されていた | UMUガラスにも映像が投影される | ブルーの間接照明が印象的 | ||
リビングの床にもブルーのライン(ライト) | 照明も兼ねたプロジェクタ | AV機器などを操作するエアボードはキッチンに置かれていた。ちなみに、トイレの壁にもエアボードをかけるフックが設置されていた | ||
ソニーとのタイアップによるモデルルーム「S-STYLE」 |
それにしても、なぜ秋葉原にこのような高級マンションを建設することになったのか?どんな人がターゲットになっているのか?と単純な疑問が湧いてくる。鹿島建設開発本部事業部課長の山本俊行氏は「圧倒的な交通の便」を挙げる。確かに、山手線、京浜東北線、総武線、地下鉄日比谷線、銀座線、将来開通予定の常磐新線(つくば←→秋葉原)と複数の路線が交差する秋葉原は便利と言えるだろう。ちなみにマンションとJR秋葉原駅は若干離れているが、隣に完成予定のITセンター2階に通り抜けられるよう、鹿島建設では申請中とのこと。仮にITセンターと駅がブリッジされれば、道路を渡らずに駅まで行けることになる。
ターゲットは年収1000万円以上のDINKS(共働きで子供のいない夫婦)
、住居兼仕事場として生活をしている人たち、インテリア、映像にこだわる人たちを挙げた。一時は場所柄、なんらかのショップなど事業者も入るのではないかとの噂があったが、「建設地域は住居用として定められている」とのことで、その可能性は少なそうだ。
竣工時期は平成16年9月を予定しているが、今年5月に1期として200戸を販売予定。詳しくは「TOKYO TIMES TOWER」のサイトを参照していただきたい。
なお、東京駅八重洲口のモデルルームは
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-26-11
アクセス:東京駅八重洲南口より徒歩3分
駐車場:20台収容
公開日:2003年3月8日~
営業時間:平日 AM11:00~PM18:00(定休日水曜日)
土日祝 AM10:00~PM17:00
となっている。
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