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綜合警備保障、緊急時の通報や位置情報を確認できる携帯端末&セキュリティーサービス“あんしんメイト”を発表

2003年02月21日 18時34分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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綜合警備保障(株)は21日、都内で記者会見を行ない、緊急時にメールの送信や綜合警備保障への通報、また遭難対象者の位置検索が行なえるセキュリティー向け携帯端末&サービス“あんしんメイト”を3月1日より提供開始すると発表した。価格は、加入料金が5000円、あんしんメイト本体のレンタルを含む基本料金が月880円(3ヵ月単位での支払い)、各種サービスは利用時に1回10円~1万円となっている。

角地 覺氏 中島英夫氏 宮澤裕一氏
上席常務執行役員 営業総括担当の角地 覺氏執行役員 ホームマーケット担当の中島英夫氏開発企画部長の宮澤裕一氏

あんしんメイトの端末本体は、GPS(Global Positioning System)と携帯電話の基地局((株)エヌ・ティ・ティ・ドコモのDoPa回線)を利用した位置情報検出機能、および事前に登録しておいたメール(定型分/自由文、最大50文字で2種類を登録可能)を3ヵ所に送信するメール発信機能、および綜合警備保障に緊急事態を知らせる通報機能を持つ。自身には通話などの機能はなく、通報を受けると綜合警備保障側から契約時に登録した携帯電話もしくは自宅などに電話連絡があり、状況を確認した後に、必要であれば警備員の出動や警察への通報が行なわれる。位置情報の検索は、あんしんメイトを持たせた対象が現在どの場所にいるかをパソコンや携帯電話のウェブブラウザー上から地図((株)昭文社の地図データを利用)にアイコンで表示する。位置情報の検索には、端末のID(8桁)と契約時に発行されるパスワード(4桁)の入力が必要で、第3者にプライバシーを侵害される心配はないという。

あんしんメイト
あんしんメイト

サービスの内容と価格は以下のとおり。

インターネット位置情報検索サービス
携帯電話やパソコンのウェブブラウザーで対象者の現在位置を確認(1回50円)
電話位置情報検索サービス
電話でオペレーターに問い合わせ、対象者の現在位置を確認(1回200円)
あんしんコールサービス
端末の通報ボタンを押すと、綜合警備保障のコールセンターから本人、もしくは緊急連絡先に確認の電話を行なう(1回300円)
現場確認サービス
あんしんコールサービスの後で、警備員が現場に駆けつける(1回1万円)
あんしんメールサービス
2種類の文面を、申し込み時に設定した3ヵ所のあて先のいずれかに発信(1回10円)
鍵預かりサービス
在宅中に異常が発生した場合、屋内の検索を行なえるように自宅の合鍵を綜合警備保障に保管する(月1000円)

手持ち 側面
手のひらにすっぽり収まる大きさで、折りたたみ式携帯電話よりも軽い側面のボタンとスライドスイッチ。ボタン類の操作感はかなり軽い

あんしんメイト端末の大きさは幅82×奥行き27×高さ53mm、重さは80g。待ち受け時間は72時間で、本体には充電用のクレードルがセットされている。側面に通報用ボタン(1秒以上の連続押し込みで発信)、およびメール発信用スライドスイッチが用意されている。端末の製造は富士通(株)、GPS機能は松下電工(株)が実装したとのこと。

地図
地図上にはアイコンで現在位置が時々刻々更新される。赤いアイコンは位置情報の信号が不足して、正確性が低い場合があることを示す。白いアイコンは最も正確性が高い

記者会見には、上席常務執行役員 営業総括担当の角地 覺(かくち さとる)氏、執行役員 ホームマーケット担当の中島英夫氏、開発企画部長の宮澤裕一氏が出席し、開発の背景などを紹介した。角地氏は先日の岡山県で起こった2人の小児遭難事件や老人/若者が部屋の中で電話もできずに餓死した状態で発見された事件を例に出して、「こうした痛ましい事件を繰り返さないために、警備会社として治安を維持するための一策として(あんしんメイトを)開発した」と経緯を説明。会見後のQ&Aでセコム(株)が行なっている“ココセコムEZ”サービスとの違いを問われると、「ココセコムは携帯電話を端末に使っているが、あんしんメイトはより機能をシンプルにして、価格を下げると同時に操作方法もボタン1つを押すだけと簡単にした。子供やお年寄りにも気軽に持たせることができ、いざと言うときには簡単な操作で迅速に意思表示ができる」と答えた。

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