ペンタックス(株)は19日、光学5倍ズームの“smc PENTAXレンズ”(35mmフィルムカメラ換算時:37.5~187.5mm)と1/1.8インチ有効500万(総525万)画素CCDを搭載したデジタルカメラ『オプティオ550』を3月下旬に発売すると発表した。価格は9万9000円で、編集部による店頭での予想実売価格は8万円前後。
『オプティオ550』。外装にアルミニウム素材を採用し、見た目よりも手に持った印象は軽い |
本体前面。レンズ周りを勾玉のように鏡面加工のパーツが覆っている | 背面。露出やホワイトバランスなど、一部機能(ユーザーがカスタマイズ可能)はボタンと十字カーソルでメニューを出さずに調整できる | |
モードダイヤルと電源、シャッターボタンが並ぶ上面。左下のスライドバーは、光学ファインダーの視力調整用つまみ | 右側面。2段で伸長するレンズ機構が分かる。ストラップホルダーも右サイドにある |
2月4日の『オプティオS』に続いて発表されたオプティオ550は、幅100×奥行き39.5×高さ59mmの本体に2段階で伸長/格納する5倍ズームレンズを内蔵したのが特徴。レンズの明るさを示すF値はF2.8~4.6。撮影範囲はマクロで最短15cm(ズーム全域)、ワイド端のみの“スーパーマクロ”では最短2cmまで寄れる。ファインダーは光学ファインダーと1.5インチ(約11万画素)の液晶ディスプレーを搭載。5倍ズームレンズの搭載に合わせてストロボも強化し、ワイド端で最長5.2m、テレ端で最長3.2mまで有効という。静止画の記録解像度は最大2592×1944/2048×1536/1600×1200/1024×768ドットなど。動画撮影機能は320×240ドット/秒15フレームで最長10分の音声付き録画(QuickTime形式)が可能。撮影画像に後から音声メモ(30秒)を添付する“アフレコ機能”も搭載する。印刷出力時に色再現性を高める“Exif Print”“PIM II(PRINT Image Matching II)”、および印刷の有無を画像データに記録する“DPOF”をサポート。記録媒体はSDメモリーカード/MMC。パソコンに接続するUSB 1.1端子を持ち、メモリーカードのファイルを直接読み書きできる“USBマスストレージクラス”に対応する。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 8.6以上。
液晶画面には、リアルタイムにヒストグラムを表示する機能がある。画面のように特定の色の山が飛びぬけて(飽和して)おらず、両端(白黒)が切れていない(白飛びや黒つぶれがない)のが理想的 | グリッド表示。水平や垂直を正確に出すために参考になる |
バッテリーはリチウムイオンタイプの専用充電池(D-L17)を採用し、撮影可能枚数は同社調べで約400枚。重量は非装備時で205g、装備時(SDメモリーカードとバッテリー込み)で250g。