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NTT、NTT-BB、ブルーノートなど5社、“光”ブロードバンドで高品質ライブ映像のリアルタイム配信トライアルを実施

2003年02月17日 22時59分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドイニシアティブ(株)、(株)ブルーノートジャパン、(株)国際観光会館、(株)ジャスマックの5社は17日、“光”ブロードバンドを利用して、東京・青山のブルーノート東京のライブ公演を、上映や音響設備の整った遠隔のホテル内施設でリアルタイムで楽しめるサービスを3月から6月まで試行サービスとして提供すると発表した。これはNTTが2002年11月に策定したコンセプト“レゾナントコミュニケーション”に基づくビジネスモデルの創出への取り組みの一環として実施するもので、“光”ブロードバンドにより各社の強みを生かした新サービスの事業性を検討するのが目的。

図1
配信システムの概要

このサービスは、ブルーノート東京のジャズミュージシャンによるライブ公演を、国際観光会館が運営する東京・芝のセレスティンホテルのタバーン&グリル“グラン・クロス”と、ジャスマックが運営する北海道・札幌のジャスマックプラザホテルの多目的ホール“ザナドゥ”の大型スクリーンにリアルタイムで再現し、飲食とともにライブ映像を楽しむもの。

試行サービスは月6回程度を目標に実施し、スケジュールなどの詳細は、ホテルのウェブサイト(セレスティンホテル、ジャスマックプラザホテル)やポスターで告知するという。入場予約はホテルが電話と電子メールで受け付ける。

各社の役割は、NTTがNTT研究所で開発した配送制御技術とIPネットワークを利用して6MbpsのMPEG-2映像をリアルタイム配信するシステムを提供し、NTT-BBがブロードバンドサービス“BROBA(ブローバ)”のコンテンツ配信ネットワークを利用してセキュアーで安定なブロードバンド配信を行ない、ブルーノートジャパンがライブハウスへ行くことが難しいユーザーに著名なジャズミュージシャンのライブを遠隔地で同時体験できる機会を提供、セレスティンホテルとジャスマックプラザホテルは、ミュージシャンの公演を遠隔からホテルへ同時中継することで、公演会場のライブ感を共有しながら食事も楽しめる新サービスを提供するという。

図2
品質維持のための配信制御方式

今回利用するシステムでは、ブルーノートで収録した映像を、NTT東日本の映像専用線サービス“メガライブ”を利用してNTT-BBに伝送し、NTT東日本の地域IP網(Bフレッツ)とNTT-BBのコンテンツ配信ネットワークを経由してホテルに配信する。品質維持のために、ネットワークにおけるデータ欠損の補償機能を持たない“UDP方式”に、データ欠損時に速やかに再送を行なう機能を搭載した新方式を開発し、採用したという。

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